復讐の淫夜

・作

由美は街コンで昔の男・康太と再会した。康太の甘い言葉と身なりのよさに惹かれ、誘われるままホテルへ向かう。かつて自分が康太にした仕打ちを、由美は忘れかけていた…。捨てられた男の淫靡な復讐が今夜始まる…!

あの頃のツケが回ってきたのだと思った。

「あぁっもうダメっ…ぁああんっ!」

「嘘つくなよ。コレが好きなんだろ?」

私の最奥を突き上げながら、康太がニヤリと笑う。

膣奥にペニスを押し当てたまま、グリグリと腰を回した。

「ぁっああっ!奥…壊れちゃう…あああッ!」

内臓が押し上げられ、下腹部が焼けるように熱い。

かき回されるたびに上がる嬌声は、自分とは思えないほど淫靡だった。

「はぁあんッ!ああっあぁンンっっっ!」

「へぇ、由美って本気で感じるとAVみたいな声出すんだな」

「ちがっ…」

「照れる必要ないさ。もう化けの皮は剥がれてるんだから」

康太は不敵な笑みを浮かべると、激しいピストンを開始した。

「ああっああああんっ!やめてぇっイっちゃうっ!!」

ペニスはさっきより硬さを増し、鋭く私の淫壁をえぐる。

康太は私の耳元に顔を寄せると、ねっとりと囁いた。

「なぁ、どんな気分だよ?ゴミみたいに捨てた男にイカされるのはさ…」

狂気を孕んだ声が、次第に低くなっていく。

私は絶頂に上り詰めながら、若かりし頃の愚かな自分を恥じた。

「あんなに大事に抱いてやったのに…調子に乗りやがって」

かつて退屈なほど優しかった男を、私は壊してしまった。

これはその罰だろうか。

10年の時を経て、昔捨てた男に私は犯されている。

*****

「…もしかして康太?」

再会は同僚と参加した街コンだった。

「久しぶりだね、由美」

すらっとした長身に、品のある顔立ち。

腕に光る高級腕時計を見つけた同僚が、私の脇腹を小突いた。

康太は大学時代に遊んだ男の一人だった。

当時の私は友人間で男のスペックを競っていた。

見た目、学歴、収入、家柄、それにセックス。

それぞれに点数をつけて、誰の男が最もハイスペックか競い合う。

手札は多い方が有利なので、同時に複数の男と付き合っていた。

若さと美貌を持て余した女の下衆な遊びだ。

康太はその遊びが下火になった頃に出会った男だった。

良家のおぼっちゃんで、顔も学歴もそれなりに良い。

性格は大人しく、絵に描いたような優男だ。

それと途中で眠ってしまいそうなほど、セックスがつまらない男だった。

「あいつの総合点はセックスが足引っ張ってんのよ」

私は友人らに康太のことをそう話し、当然のように別の男とも寝た。

そして季節が変わるころ、私は康太を捨てた…。

公開日:

感想・レビュー

1件のレビュー

復讐の淫夜のレビュー一覧

  • 作品ファンなので、新作嬉しいです!
    ありがとうございます

    17

    匿名 さん 2021年5月30日

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