朽ちる世界と深まる愛

・作

王室専属の占い師マリアは、自身が仕える若き王エリックと恋仲だ。現在、マリアたちの住むテューダー王国は戦争中で、マリアの占いだと負ける運命である。いずれ国が滅ぶと知りながらも運命に太刀打ちできないと悟ったエリックは、貪るように毎夜マリアを求めるのだった。

テューダー王国の専属占い師マリア。

彼女は漆黒の黒髪を持つ23歳の美女で、占術の腕は右に出る者なしという実力者だ。

額にムーンストーンのアクセサリーを揺らし、薄紫のベールを被った彼女は神秘的な美しさに彩られており、思わず目を奪われてしまう。

そんな麗しいマリアが自室で水晶に向き合って座っていると、トントンと戸がノックされた。

それが自身の愛するエリック王の来訪だと悟ったマリアは、弾む声で「どうぞ」と答える。

愛しい人に会えて嬉しさに顔をほころばすマリアとは対照的に、エリックは沈んだ顔で口を開く。

「マリア。突然ですまないが、やはり国の運命は変わりそうにないか?」

その問いに対し、胸が痛みながらも淡々と占いの結果を伝えるマリア。

「はい…。やはり戦にて、テューダー王国の劣勢がくつがえることはないようです…」

「そうか…」

マリアの問いに打ちひしがれたエリックは、そのまま彼女に近づき、背後から細い肢体を抱きしめた。

隣国と戦の真っ最中で、神経をすり減らしているエリックは、いつしかマリアに癒しを求めるようになっていたのである。

エリックに導かれるまま、マリアは彼と共にベッドに座ると、向き合って互いの唇を重ねた。

2人が生まれ育ったテューダー王国は、マリアの予言通り、戦に負けて滅ぶ寸前である。

それでもマリアは、愛しいエリックとこうして夜を過ごせるのが嬉しくてたまらず、戦のことなど、たちまち頭から吹っ飛んでしまうのであった。

*****

マリアがこのテューダー城の専属占い師となったのは、今から3年前。

彼女がちょうど20歳の時だった。

幼い時に両親を亡くしたマリアは、孤児院で育った後、占い師として生計を立てるようになる。

彼女の占いは街でもよく当たると評判になり、ついにはテューダー城に住む王族の元にまで噂が届く。

そして破格の好待遇を条件に、マリアは20歳にして王族専属の占い師に任命される。

彼女自身の占いでも「いずれ名のある人の元で働く」という結果が出ていたが、まさか王室お抱えになるとはビックリだ。

これまでの波乱万丈の人生が嘘のように、城で恵まれた生活を送るマリアだったが、実は初対面の時からエリックには惹かれていたのである。

忘れもしない、初めて玉座に座る、エリックと妻フローラ女王を見たあの日。

マリアは輝くように美しい2人を見て、思わず目を見張った。

「そなたがマリアか。よくぞテューダー城に来てくれた。これから是非、国のためにも占いで力を貸してほしい」

貫禄あふれる声を出すエリックだが、当時まだ28歳と若く、その姿は眩いほどに美しい。

ブロンドヘアの端正な顔立ちに、知性を宿したブルーの瞳がきらめいており、思わず胸がドキドキしてしまう。

もちろん、その横にいる亜麻色の髪を持つフローラ女王も、春の女神のごとく可憐である。

フローラはミステリアスな魅力を持つマリアを見て、ウットリしながら口を開いた。

「黒ダイヤのような瞳を持っていて、とても美しい娘ね。ぜひ、これから仲よくしたいわ!」

女王でありながらも、威張ったところのないフローラの天真爛漫さに圧倒され、頭を下げるマリア。

「じょ、女王様。私にはもったいないお言葉、誠にありがとうございます…。まだまだ未熟者でありますが、これからもよろしくお願いいたします!」

この日を境に、エリックとフローラから、マリアは懇意な対応を受けていた。

だがそれでも内心、仲睦まじい2人を見て、胸が痛むことも多々あったのが本音だ。

初めてエリックを見た時から、マリアの瞳には彼しか映っておらず、自分がフローラの代わりに彼の隣にいられたらと何度願ったことだろう。

すると不思議なことに、とうとうマリアの願望は成就してしまうこととなる。

隣国との戦が2年前に勃発し、その心労のせいで、戦が始まって半年後にフローラが亡くなってしまったのだ。

享年26歳、まさに花の盛りであった。

*****

ただでさえ戦で消耗しているというのに、オマケに愛する妻フローラまで失ったエリックが、他に癒しを求めるのも当然だった。

国の行く末を案じるエリックは、以前にも増して占いに頼るようになり、マリアの元を訪れるようになる。

それもそのハズ。

なんとマリアは、フローラが亡くなる2か月前に彼女の死を言い当てていたのだ。

結果、2人きりの時間が増え、ごく自然な流れでエリックとマリアは肌を重ねることとなる。

夜中まで一緒に過ごすうちに、見つめ合い唇を重ねた2人は、まるで現実逃避するかのように激しく貪りあった。

エリックにベッドに押し倒され、濃密なディープキスをされつつ、ドレスをまくしあげられ、マリアの胸は激しく高鳴る。

”夢みたい…!本当に王様とこんな風に、愛し合える日がくるなんて…!”

露わになったマリアの白い太ももを持ち上げ、そのまま脚にチュッと口づけするエリック。

まさかそんな場所にキスされるなんて思っておらず、マリアは思わず頬を赤くした。

「お、王様…!そ、そんなところ、恥ずかしいですわ…///」

「何を言っているんだ。さぁ、もっとお前を見せてくれ…」

恥じらうマリアにお構いなしで、エリックは彼女の両脚をグイッと広げ、下着をずり下す。

そのままエリックによる、舌先での女性器の愛撫が始まったため、あまりの心地よさにマリアは身を震わせる。

「んんっ…///王様、気持ちいいで…す…」

「ピチャピチャ…。フフ。先ほど恥じらっていたわりには、しっかり濡れているではないか。花芽もぷっくり膨らんでいるし、とてもイヤらしい…。レロレロ」

硬くなったクリトリスを、エリックが舌先に力を入れて刺激したため、マリアは天井を仰いで絶叫した。

「あーっ!な、なにコレッ…。お、おかしくなりそっ…」

クリトリスでオーガズムを迎えたマリアを見て、エリックは満足気に口を開く。

「そうか…。マリアはそんなに花芽が感じるのか…。それならば、もっと感じさせてあげようではないか」

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