夜だけ、あなたのもの
大人の女性と、背伸びしたい女子大生の歳の差百合。甘く妖艶な大人の余裕に飲み込まれそうになりながらも、強く求めてくる年下。「今日だけ」のつもりが、心も身体も溶かされていく一夜に変わっていく。欲望と愛情のはざまで揺れる二人を、やさしく官能的に描いた作品です。
「ほんと、沙季さんって意地悪」
そう言って、真衣は私のワイングラスを自分の唇に運んだ。
赤い液体が、彼女の舌を濡らす。ほんの一口、それでもその仕草にドキッとする。
「未成年がこんなことしていいのかしら」
「もう二十歳になりました、昨日。だから今日、会いに来たんです」
大学のサークルで知り合って、私がOGとして顔を出したとき、真衣はひときわ目立っていた。
素直で明るくて、それでいてどこか挑むような目をする子。
最初に食事に誘ってきたのは、彼女のほうだった。
「誕生日おめでとう。でも、なにか企んでる顔ね」
「うん。今日は、沙季さんを落としにきました」
強気な言葉とは裏腹に、指先は微かに震えていた。
だから私は微笑んで、静かに言った。
「じゃあ……試してみる?」
目を見開いた真衣を、ソファに引き寄せる。
髪を梳かしながら、そっと唇を重ねる。
「んっ……」
驚いたように目を閉じる彼女の口内に、舌を滑り込ませる。
赤ワインの甘い香りと、体温が混ざって、頭がくらくらした。
「……もう、ずっとキスしたかった」
「初めてなのに?」
「沙季さんが初めてじゃなきゃ、意味ないんです」
手が震えていた。だけど私の身体に触れたい気持ちが、彼女の瞳にありありと浮かんでいた。
「触れていい?」
「どうぞ。好きなだけ、ね」
ブラウスのボタンを外し、レースの下着が覗く。
真衣の視線がそこに釘づけになる。
「すごく綺麗……肌、白くて……」
「見てるだけじゃなくて、触ってごらんなさい」
彼女の手が、恐る恐る胸元に触れる。
ぎこちなく指先が撫でたあと、そっとカップの中に手が入ってきた。
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