お礼はホテルで (Page 2)

――そこから私たちがホテルに入るまで、時間はそんなにかからなかった。

シャワーも浴びず、私たちはすぐにベッドへ向かう。

ベッドに上がり、私たちは向かい合わせに座った。

篠田さんの手は私のブラウスを脱がし、胸を少しだけ触るとすぐに下の方へ手を伸ばした。

じわりじわりと割れ目に沿ってなぞって私の興奮を探り、身体を寄せてきて耳元で言葉を繋ぐ。

「俺が触る前から湿ってるけど、どういうこと？もしかして、課長に触られて興奮してた？」

「そ、そんなわけ……」

「じゃあ俺に誘われちゃって、ドキドキした？」

この質問は正直その通りだったので、素直に頷く。

「悪い子だね」

その言葉と共にぐっと下着の上から肉芽を押しつぶされ、私の身体は震えた。

「んっ……ひ、うっ……あ……」

「ここ、弱いんだ？」

強めに押され続け、私は頷くしかなかった。

自分でたまに触るしかなかったそこが、久々に他人の手によって触られている。

早く直接触ってほしくて、私は思わず腰をくねらせた。

「し、のださっ……」

「なーに？」

「あの、もうそこ、いいので……」

刺激され続けて、私のそこはもうかなりひどいことになっているはずだ。

久々ということもあって、かなり身体が興奮している。

「どうしてほしいか言ってごらん」

耳にキスをされ、そこから顔の輪郭に沿って首までキスが下りてくる。

もう片方の手はまた胸も触り始めた。

主張の強くなった胸の先端を摘まんでくりくりといじられ、身体が勝手に跳ねる。

「んっ、触って……触って、くださ……」

「どこを？」

「私の、あそ、こ……」

「もう触ってるでしょ」

「そうじゃ、なくっ、て……」

私は自分で下着を脱ぎ始め、篠田さんの手を取ってそこへ誘導する。

「中まで、指ください……」

私のその言葉に篠田さんは笑い、中指をゆっくりと沈めてきた。

「ん、んうっ……」

「すごい濡れてる……指だけで満足できるかな？」

ぬち、ぬち、とわざと音を聞かせるように指を動かす篠田さん。

普段パソコンを打っているあの指が今私の中に入っていると思うと、思わず締め付けてしまう。

「めちゃくちゃ締まった。俺の指、好き？」

さらに深くまで潜り込んでくる篠田さんの指に、私は頷くしかない。