女っ気がない草食男子のゼミの男友達のオトコの一面を見せられた件について (Page 4)
「あっ!…うっ!うぅん!あぁぁ…!」
私が昂ると、草野君の動きも激しくなる。肌と肌が重なるパンパンと音が鳴り、快感を受け入れる逃げ場が欲しくてシーツを強く握った。
「ぐ…。」
眉を顰めて苦しそうに息を吐く草野君を見上げると、はたと目が合う。
「ぎゅってしていい?」
ベッドに入ってくるときと同じ、潤んだ、縋る様な瞳をしている。
(なにその可愛い言い方!)
平静を装ってうん、と言うと、肘をシーツについて私の身体を強く抱き寄せた。
導かれるように私も草野君の肩に顔を置いて、汗で濡れた背中に手を回す。
「はあぁ…!あぁぁっ!」
一層強く打ち付けられる腰に、お互いが達しようとしていることを察知した。
「ふぅっ、うぅん…!はあっ、はぁ…、あぁ!」
「イきそう…、イっていい?」
「うん、うん…。…あ、あぁぁあ!!」
ぎゅっと抱きしめられ、私は草野君の背中に爪を立てて、お互いに達する。
「…はあ、はあ…」
大きく息切れする草野君はそのまま息が整うまで私を抱きしめたままで、ゆっくりと引き抜いてティッシュを探す。
「あ、これ…。こっちだよ」
恍惚としてぼうっとした頭でティッシュを手渡し、私も何枚か取って体液を拭きとる。
疲れのままベッドに転がると、ペットボトルを取った草野君が水飲む?と気を遣ってくれたが眠気が勝り、曖昧に返事をして瞼を閉じた。
*****
午前9時、アラームで目が覚める。
重く付きまとう眠気に抗ってなんとかスマホを探そうとすると、目の前に同じく寝ぼけている草野君の姿があった。
「わっ!」
「…おはよう…」
驚いて声を上げると、呻くような挨拶が返ってくる。
妙に暖かい布団の中はお互い素肌で、ようやく頭が追い付いて昨夜の事を思い出す。
(そうだった、草野君を泊めていろいろしたんだった。)
アラームを止め、手探りで服を探していると草野君にぎゅっと抱きしめられる。
「ねえ綾香ちゃん」
「な、なに?」
いつもの落ち着いたトーンだが、見たことのない柔らかい笑顔をしている。
ふにゃと笑う顔を始めてみたかもしれない。それはそうだった。その表情は、愛おしい相手を見る時の表情だ。
「前から好きだよ。俺と付き合って」
きちんと言葉にして、関係に名前をつける所が真面目な草野君らしかった。
その行動に、言葉に安心を覚えたからこそ、彼と恋をしようと決心させた。
「うん!よろしくね。草野君」
新しい恋人と、手をつなぎながら身支度をして、予定のない休日をすり合わせる時間は、幸福なものだった。
Fin.
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