女っ気がない草食男子のゼミの男友達のオトコの一面を見せられた件について (Page 2)

 シャワーは私が先に浴びてしまい、ドライヤーもスキンケアも終えてベッドに転がっていると、シャワーを終えた草野君が部屋に戻ってきた。

身長は高いが控えめな性格や、いつもの黒縁メガネを外した素顔は無防備で小動物のようだった。

(捨て犬を拾った感覚だ。)

そう、男の子と2人きりというよりは雨に打たれている子犬を拾ったようだ。

「電気消すよ~」

「うん」

リモコンで消灯すると、のし、とベッドに草野君の体重がかかって目が覚める。いつもならベッドは私と女の子もう1人で、草野君は床だった。

「こっち来たらダメ?」

暗くて表情が良く見えないが、訴えるような瞳は確認できた。

「う、うん、いいよ」

潤んでさえ見える瞳にどぎまぎしながら応えると、シングルベッドは狭く脚や腕が触れ合う。がっしりとした質感が触れるのは久しぶりの事だ。

(なんか、調子狂うなあ…。)

「泊めてくれてありがとう。けど、一人暮らしの部屋に男をあげるのは危ないよ」

「ええ、だってグループで泊まってるじゃん。それに草野君だし」

善意に対してのお説教にカチンときて言い返す。はあ、とため息が聞こえた後、壁に向かって横向きになっていた私に腕が回り、肩に顔を埋められる。

「…俺は綾香ちゃんの事、前から女性として意識しているよ」

消え入るような声量とは裏腹に、抱きしめられる腕は力強かった。どくんと心臓が跳ねる感覚がする。

(どうしよう、どうしよう…。ええ、そういう事!?)

予想していない行動と言葉に動揺し、何も言葉が出てこない。けれど、明確にイヤではないのは確かだった。

「これ以上触ったら、嫌?」

畳みかけるような質問が飛んでくる。いつもの控えめさは何なのか、なぜ今日だけはリードが的確なのか疑問だったが、それが久しぶりのときめきを思い出させた。

それに、この夜に続きがあるとしたら草野君にどんな一面があるのか興味があった。

「ううん、あの、嫌じゃない…」

絞り出すように答えると、ぎゅっと抱きしめられた後に馬乗りになった草野君と目が合う。

「ん、んふ…」

唇が重なり、何度もキスを交わすと舌が入ってきて声が漏れる。ふと、キスをして気持ちいいのは相性がいい証拠だと誰かが言っていたのを思い出す。

「…ん、ひゃ!」

パジャマの裾から手が這い上がって、胸を揉まれ指先が乳首に当たる。びくんと体が反応してしまった。

最後にしたのは元カレが相手で、別れてそれきりだ。性感に疎くなった体にとって刺激が強かった。

「肌、すべすだね」

草野君は質感を楽しむ様に胸とお腹を撫でている。

「そうかな、あっ…あ!」

撫でられている心地よさにぼうっとしていると、胸に吸い付かれ甲高い声が出る。

乳首を優しく舌で転がされ、触れるか触れないかの距離で舐められるとぞくぞくとした快感に悶えてしまう。

「はぁ…んん、くぅぅ…」

身悶えしているところにちゅっと吸われると、強い快感を待っていたとばかりに下半身が疼く。

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