すべては旦那様のために (Page 2)

夜、旦那様が仕事から帰ってくる。

背広から香る旦那様の疲れの匂いが私は好きだ。

旦那様は「加齢の匂いだ」と言って嫌っていてすぐに風呂で流してしまう。

少しもったいないと思う。

「きょうはなにをして過ごしたんだい」

旦那様が晩酌を楽しみながら訊いてくる。

「お買い物とお掃除。ああ、ピクルスを作りました。いただかれますか?」

「そうだね。それで、明日は休みなんだが、準備はしてるかい?」

顔がカッと熱くなる。

準備とは私のからだが旦那様をちゃんと受け入れるものになっているかという意味だ。

「はい。がんばりました」

私はうなずく。

股間がうるっとうずく。

「お風呂いただいてきます」

お風呂で一度軽くオナニーをして、からだを慣らす。

寝巻に着替えて床に向かうと、旦那様が先に布団にからだを伸ばして私を待っていた。

彼は私に向かって大きな手を伸ばす。

彼の手のひらにそっと自分の掌を預ける。

旦那様の胸に抱き寄せられる。

広くて立派な胸板。

清潔な石鹸の香り。

私が深呼吸すると、旦那様が顔を寄せてきた。

「あ…」

静かに唇を吸われると、背中に軽い戦慄が走る。

旦那様の手が私の寝巻の中に入ってくる。

大きな手が私の乳房を愛おしそうに撫でまわす。

ああ、この手を待っていたと私はからだを旦那様に押し付ける。

「もう乳首が硬くなった。これなら赤ちゃんもすぐにおっぱいにありつけるね」

旦那様の指がクリクリと私の乳頭をこねくり回す。

「あ、やだ。そんな冗談。あん」

最近敏感になりすぎて胸を触っているだけでもイってしまうことがある。

ちゃんと赤ちゃんに母乳を飲ませてあげられるだろうか。

ちょっとそんな心配をしている。

*****

旦那様は寝巻を脱がすのがとても上手くて私はいつの間にか裸にされている。

「きっと僕はおむつを替えるのも上手にできると思うよ」

旦那様はそう言うと、乳頭を舌でつつき始めた。

もう一方の手は私の秘部に伸びてきていて、はしたなく濡れ始めている割れ目をツツっとなぞる。

「う、ああ。ごめんなさい。もう欲しいの」

私はたまらず旦那様におねだりする。

「とてもいいからだになったね。今のきみとセックスするのは僕にとって幸せでしかない。偉いね」

「はい。あなたがくれたおもちゃを使ってがんばりました。だから」

「まだだめだ。もっと濡れないと」

彼はそう言うと、私の股間に頭をうずめる。

旦那様の唇が私のクリトリスをチュッと音を立てて吸って、長い指がヴァギナに侵入してくる。

生暖かい唾液に陰核が包まれ、ほとほとと濡れ始めている内側を指の腹がなぞる。

「あ、ああー!!」

私はあまりの快感に悲鳴を上げた。

*****

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