有名コスプレイヤーの秘密の素顔を知っちゃいました! (Page 2)

撮影開始から約4時間後。

最初は2時間くらいの予定だったが、色んなパターンでの撮影をすることになり、撮影時間は予定よりも長引いてしまった。

スタジオを出ると、既に日は暮れており、辺りは真っ暗だった。

「こんな時間までごめんね!この後どうしよっか」

「そうですね…ご飯食べたいけどまずは撮影で結構汗かいちゃったのでシャワー浴びたいです…」

スタジオは冷房が効いていたものの、衣装が厚手だったため、思ったより汗をかいてしまっていた。

メイクも軽くクレンジングシートで拭いただけだったので、まだ若干残っているのも気になる。

「そっかぁ〜。じゃあせっかくだし、どこかでシャワー浴びてからご飯食べに行こうよ!」

「そうですね!じゃあ…あそことかどうですか?」

私は少し悩んでから、少し向こうに見えるラブホテルを指差した。

ここら辺に手軽にシャワーを浴びれるような場所がなかったのだ。

それにラブホテルはヘアアイロンなども置いてあるため、色々と便利だと思った。

だから私は近くにあったラブホテルを提案した。

「ラブホテル!?サナちゃん…いいの…?」

蒼生ちゃんはかなり驚いていた。

初対面でそんなことを言われたら驚くに決まっている。

私はさすがに変なことを口走ってしまったと思い、咄嗟に謝った。

「へ、変なこと言ってすみません!近くにいい所がなかったので…。嫌だったらそのままご飯に行くか、帰りましょう!!」

「大丈夫だよ。行こっか」

そして私達は近くに見えていたラブホテルへ向かった。

*****

「ねぇ…わかってて誘ったんだよね…?」

部屋に着くなり、突然蒼生ちゃんは私をベッドへ押し倒してきた。

そして顔を近づけて、キスをしようとしてくる。

「え!?ちょっと、あの!女の子同士でもこういうことは…!」

急に押し倒されたことに驚いた私は、蒼生ちゃんの胸元を強く押した。

しかし微動だにしない。

蒼生ちゃんの体は華奢だったため、勝手にか弱いイメージがあったがそんなことはなかった。

思ったよりも力が強い。

「へー。もしかしてまだ気付いてない?」

「え?なんのことですか?」

蒼生ちゃんは私から離れると、質問にも答えず浴室へ行ってしまった。

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