クールな旦那様初夜
氷の王子と呼ばれていた表情の変わらない王子レオンと結婚し、初夜を迎えようとしていた妻のアイリス。しかし、実は様レオンも緊張しており、静寂の中、傷つけたくない、好きだと告げ、優しく初夜の営みをしてくれたのだった。
私は名門貴族の末娘として、隣国の第一王子である彼──レオン様と結ばれることになったアイリス。政略結婚ではあるが。
レオン様は黒髪に銀色の瞳、完璧な端正な顔立ちで、国民からは「氷の王子」と呼ばれている。
表情はいつも変わらず、言葉も最小限。結婚式の間中も、私の手を取って誓いの言葉を述べた時以外、ほとんど笑顔を見せなかった。
だから私は、初夜のことを考えるだけで胸が縮こまる。
「きっと冷たくあしらわれるんだろう……」
そんな覚悟で、結婚式の夜を迎えた。
寝室の扉が閉まると、静寂が訪れた。
蝋燭の灯りがゆらゆらと揺れ、大きな天蓋付きのベッドが部屋の中央に鎮座している。
私はドレスの裾を握りしめ、立ち尽くしていた。
レオン様はゆっくりと私の方へ歩み寄り、いつものように無表情で私を見下ろす。
「俺が怖いか」
低い、落ち着いた声。
私はびくりと肩を震わせて、首を振った。
「い、いえ……その……」
言葉が続かない。
すると彼は、意外なことに私の手をそっと取った。冷たい指先が、私の震える指を包み込む。
「怖がらせてすまない」
その言葉に、私は目を丸くした。
レオン様の声が、いつもよりずっと柔らかかった。
「俺は……君に嫌われたくなかった。だから、余計な言葉を控えていた」
彼の銀色の瞳が、初めて揺れた。
「ずっと、君のことが好きだった……政略など関係なく」
私は息を飲んだ。
クールで無表情な彼が、そんなことを……?
レオン様は私の頬に手を添え、ゆっくりと顔を近づける。
「信じられないかもしれないが、本当だ」
そして、唇が触れた。
最初は優しく、探るようなキス。
でも、私が小さく応じると、彼の腕が私の背中に回り、強く抱き寄せた。
舌が絡み合い、甘い吐息が混じり合う。
キスが深くなるたび、私の体から力が抜けていく。
レオン様は唇を離すと、耳元で囁いた。
「今夜は、俺の妻として、全部受け止めてほしい」
彼の手がドレスの背中の紐を解き始める。
不器用ではない。むしろ丁寧すぎるほどに、ゆっくりと。
肩から布が滑り落ち、白い肌が露わになる。
レオン様の視線が、私の胸に注がれる。
「美しい……」
呟きながら、彼の指が乳首に触れた。
軽く摘まれて、ビクンと体が跳ねる。
「んっ……!」
「キミは感じやすいのか」
クールな声のまま、でも指先が震えているのがわかる。
彼は乳首を優しく転がし、親指で押しつぶすように刺激する。
「ここ、硬くなってきたな」
恥ずかしくて顔を背けると、レオン様は私の顎を掴んで視線を合わせた。
「俺を見て。キミの顔が見たい」
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