つがいのように交わって
レナは従属気質の女性。今まで自分を支配してくれる男性と出会ってきたが、どの男も勘違いの多い加虐趣味者で、レナは満足のいく相手に恵まれていなかった。だがある日、バーで出会った響と関係を持ち、彼が理想の相手であることを知るのだった。
「ひざまづいて」
優しい声で響が言った。
レナは言われるままに響に向き合って膝を折った。
「フリーズ。動かないで」
響は続けざまにレナに命じる。
レナは息を浅くつきながら、凍り付いたようにからだの動きを止めた。
響の声を聴くとからだの奥から無駄な力がほどけていく。
ほうっとレナは吐息をついた。
響がレナの肩に手をかける。
ついばむようなキスが始まる。
ずっと探していた。
レナは思う。
響をずっと。
産まれたときからDNAに響が刻まれていたように。
響を求めていたと。
*****
レナは誰かに従属したい欲求をずっと持っていたが、その欲求に従って出会った男は誰もがロクでもない者たちだった。
男たちはレナに侮蔑的な言葉を吐き、時にレナをもののように扱った。
メス豚、淫売、売女とののしり、ひっぱたき、踏みつけ。
男たちは従属と加虐の意味をはき違えている連中ばかりだった。
そんなある日、レナは、ふらりと立ち寄ったバーで響と出会った。
「レナって言うんだ。いい名前だね」
ひとことふたこと交わしただけなのに、レナは鳥肌立った。
優しい面差し、低い声。
レナにはなぜか分かった。
自分が探していた男は響だったのだと。
レナは自分の性癖を響につまびらかにした。
響はそれを黙って聞いていて、それから言った。
「俺も探していた。俺のものになってくれる人を。レナ」
*****
響の手がレナのからだをまさぐる。
すでに服を脱いでいるレナのからだを響の長い指が縁取るようになぞる。
「あ……」
からだを重ねるのは三度目だが、響の触れ方はこなれていて、その手にからだを任せるだけでレナの下腹は自然と潤って来る。
「ああ……命じて。響。でないと私、すぐ、イッてしまう」
「レナ。俺にキスして。目もくらみそうなキスを」
レナは言われるままに、その舌を、響の薄い唇にチロチロと這わせた。
響が口を開く。
レナは舌をその開いたところに滑り込ませる。
レナは響の歯列をなぞり、舌を絡ませ、響の口の中から溢れ始める唾液をすする。
口の中に流れ込んでくる響の唾液のぬるみに、レナの下腹がさらに潤う。
「ン……。ふっ。ンン」
レナは響の唇をむさぼりながら、指を自分の下腹に伸ばし、濡れそぼった部位を慰め始めた。
クリトリスはすでに硬くとがり、レナの指が触れると歓喜の電流をピリピリと放った。
「レナ。オナニーしているの」
響が唇を離して言った。
「ああ、ごめんなさい。響といるとすぐこうなっちゃうの。ごめんなさい」
レナは床に寝っ転がって股をこすり始めた。
そこは濡れてそぼそぼで、伝わってくる快感に指を動かすのを止めることができない。
「踏んで……。顔、踏んでください」
レナは響に懇願した。
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