妖婦が放つ甘美な毒
29歳の若さで、既に生きることに倦怠感を覚える美青年・奏太は、バーで類まれなる美女・怜奈に出会う。一回り以上年上の怜奈の熟れた肉体に夢中になる奏太。しかし激しい快楽の代償は、想像以上に恐ろしいものだった…。
カウンターで1人飲みながら、奏太はバーにいる女たちを物色していた。
今宵のアバンチュールを共にするにあたって、ふさわしい相手を探していたのである。
だが残念ながら、奏太のお眼鏡に叶う者はいない。
29歳の若さにて、端正なビジュアルでハイブランド品を着こなす奏太に対し、女たちはチラチラ羨望の眼差しを向けているが、当の本人にとって石ころ程度の女しかいなかったのである。
”今日はもう、切り上げるか…”
諦めかけて席を立とうとした時、背後でドアベルが鳴り、新たな客がやって来た。
その入店者が、とてつもない美人だったため、奏太は思わず目を見開く。
肌も綺麗なため、一見年齢不詳だが、黒いドレスを纏った姿からあふれる濃厚な色香からして、30代後半から40代前半だろう。
ウェーブがかった黒のロングヘアと、真紅のルージュがとてつもなくセクシーで、彼女を一目見た途端、奏太は強い欲情に駆られていた。
颯爽と入店し、奏太の2つ横の席に座ったその女性は、マスターにシェリーを注文した。
「ドライにして」と頼む声は思いのほかハスキーで、思わずゾクリとさせられる。
彼女のように、低い声を持つ大人の女が奏太は好みだったのだ。
奏太の熱い視線に気が付き、美女がこちらを見てニコリとほほ笑む。
この機会を逃してはならないと思い、次の瞬間には奏太は「ご一緒しませんか?」と彼女を誘っていた。
「あら。あなたみたいなお若い方が、私みたいなオバサン相手にいいの?」
「トンデモないです。あなたみたいに綺麗な方、初めて見ました。僕は奏太と申します」
奏太がそう言って、バーテンダーに彼女のためのカクテルを注文すると、美女もまた自己紹介を行った。
「怜奈よ。年は、そうね。あなたより一回り上くらいってことで」
そう言って口元を緩める怜奈は、例えようのないほど妖艶で美しかった。
*****
バーで出会って2時間後、2人は怜奈の部屋で唇を重ねていた。
誘われるがままついてきたのだが、怜奈の部屋は黒を基調にデザインされており、彼女のようなミステリアスな雰囲気に包まれている。
”この人、すごくキスが上手いな…”
怜奈の織りなすディープキスに昂りながら、奏太は部屋中に漂う、官能的な香りにクラクラしていた。
恐らく、アロマを焚いているのだろうが、この香りを嗅いでいるだけで、自然と欲情が募っていく。
不思議な感覚を味わいながら、奏太は怜奈に押し倒され、お互いに衣服を脱ぐと、シックスナインの形となってお互いの性器を貪るかのように舐め始めた。
「ペロペロ…すごいわ。あなた、やっぱり若いわね…。もうカチカチじゃないの」
そう言って怜奈が、ペニスの裏筋を下から上へ舐め上げるたびに、奏太は腰をビクリと震わせた。
だがこちらだけ、一方的に感じているわけにはいかない。
部屋中に漂う良い香りに恍惚となりながら、奏太も怜奈の濡れそぼる秘部に向かって、舌を這わせていく。
既に突起がぷっくり硬くなっていて、その煽情的な様子が、奏太をますます昂らせる。
「じゅぷ…じゅぷぷ…。怜奈さんのアソコ、すっごく綺麗で美味しいです…」
怜奈の女性器から溢れる蜜は、これまで味わったことがないほど甘く、その味がまた奏太を酔わせた。
”ああ…。こんな情事は初めてだ。この香りを嗅いでいるだけで、なんだか夢見心地になってしまうし、滴る愛液を舐めていると、それだけで体中が熱くなってくる…”
タバコも吸ったことがないし、もちろん大麻も経験のない奏太だが、今自分が味わっている感覚はそれと同じ類の心地よさではないかとさえ思える。
それほどまでに、怜奈が自分に与えてくれる快感は格別だったのだ。
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