ヤンチャな彼氏におもちゃを使ってお仕置きされる

・作

彼氏との約束をすっぽかし華麗なる土下座をきめたものの、許されることなくお仕置きを決行される。あれよあれよと行為は進み、甘いお仕置き…かと思えば、大人のおもちゃを取り出され激しい刺激にもう何も我慢ができない。初めてのおもちゃに恐怖と快楽が混じり合う。

「ごめん!」

とある昼下がり。

鈴香は部屋に入って早々土下座をきめていた。

黄金比を語っても差し支えないほどの美しい曲線美。地面に擦り付けた額は込められた謝罪の念を示している。

それを目の前で受ける彼氏、もとい晴人は不貞腐れたように眉を顰めていた。

「…」

「ごめん!いやほんとごめん!無言やめて!」

足を組んで椅子に座る様はまるで魔王だ。

苛立ちを含んだ視線に顔を見ることはできず、この魔王の機嫌をいかに取ろうかと思考を巡らすも、これといった案は思いつかない。

せめて晴人の好きなお菓子でも買ってくればよかったかと今更ながらに後悔する。

この気まずい雰囲気を早々に打破したいが、相手は相当怒っている様子だ。すぐにどうこうなるものではないだろう。

ことの発端は鈴香がデートの日を一日間違えたところから始まる。

その日はゆったり過ごそうと溜まっていた小説を読み漁ったり、ゲームをしたり、充実した時間を過ごしていた。

スマートフォンは充電器に繋いで放置していたため、特に通知に気づくことはない。気づいたとしてもゲームのお知らせだろうと考えていた。

そろそろ夕飯にしようと電源を入れ、そこで初めて膨大な数の着信数が目に入る。

何事かと画面を開けば晴人からの鬼電だった。

もしやと思ってカレンダーアプリを確認したところで、自分の過ちに気づいたのだった。

「待たされたこっちの身にもなれ」

「すみませんでした!お詫びはちゃんとします!」

「へぇ?」

お互い忙しく、最近なかなか会えてなかった矢先のこれだ。

怒られるのも仕方ない。

許されるのなら高級料理ひとつ奢ることだって厭わない。そう思っての発言だった。

晴人は組んでいた足を解き、ゆっくりと立ち上がる。

土下座する鈴香を通り過ぎクローゼットの中を漁ると、なにかを手に持って横にしゃがんだ。

「手上げろ」

頭を上げろではなく手を上げろとはまたおかしな指示だと思った。

けれども反抗などする気もないので、鈴香は額を地面につきながら両手を頭の上に持ち上げた。

ジャラリという鎖の音と共に手首に冷たい感覚がする。

「…ん?」

「立て」

手首の違和感に質問する暇もなく次の指示がくる。

鈴香が手を上げたまま立つと晴人の呆れたような顔が見えた。

「なによその顔」

「なんで手上げたままなんだよ」

「上げろっていったのそっちじゃない」

頬を膨らませると、晴人は一つ大きなため息をつく。

指示を出しておいて呆れるとは何事だ、という意味も込めて頬を膨らませる。

晴人は呆れた顔のまま歩みを進め、鈴香の前まで近づいた。

なにをされるのかと緊張していると、晴人は軽々と鈴香を横抱きし、ベッドへ放り投げた。

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