飲み会で酔っ払った私に嫉妬した彼氏

・作

大学生の理沙(りさ)は、同じサークルの直哉(なおや)と付き合って同棲中。ある日、サークルの飲み会に2人で参加すると、久しぶりの飲み会で酔っ払ってしまって?「酔ってるとこ、あんま他のやつに見せないでよ」嫉妬した彼氏が、家に帰ってから意地悪してきて…

「ねーー今何時?」
「11時半。もう少ししたらお会計してみんな帰るからね」
「え~早いなあ、楽しいのにぃ」
「理沙、今日はなんか酔ってるね?笑」

久しぶりのサークルの飲み会。私はお酒を飲むのも2週間ぶりで、楽しくて調子に乗ってお酒を飲んで酔っ払っていた。直哉も一緒にいるから安心だが、今日はかなりへにゃへにゃに酔っ払っている気がする。隣の卓の直哉に目をやると、あまり酔っている様子はなかった。

「ね、最近直哉くんとはどうなの?」
「どうって~何もないよ、楽しくやってるよ」
「いーなあ、同棲してるんでしょ?今日も一緒に帰れるね~」
「うんうん」

いい気持ちになって頭がふわふわして、隣に座っている女友達の肩に頭を乗せる。

「もー始まったよ、理沙は酔うと甘えたになるんだから」
「理沙ちゃん可愛いー、直哉が羨ましすぎるんだが」
「あー!だめだよ理沙は私のものだから!男は黙っといて下さい~」

眠くなってきて、みんなの流れに任せて最後のグラスのお酒を飲み干してお会計をする。
居酒屋の外に出て涼しい風に当たり、みんなにバイバイをしてそれぞれ帰る方向に友達が散らばっていく。

「理沙、これ飲んで」
「ん?お水!のみたかったの、ありがとぉ」
「今日酔いすぎ」

こつん、と頭を軽く直哉に押されて少しだけ反省をする。
酔っているせいか恥ずかしさも薄れて、直哉の腕を掴んで頭を擦り寄せる。

「はい、後少しだからちゃんと歩いて」
「ちゃんと歩いてるってばぁ」

*****

なんとか家について、ベッドになだれ込む。

「なおや、こっちきて、ぎゅーして」
「だーめ、理沙、顔も洗ってないでしょ」
「いっかいだけ、お願い~」
「いいから洗面所行くよ、明日後悔するでしょ」

私を起こそうとする直哉の手を引っ張って、ハグをする。首元から直哉のにおいがして、顔を擦り寄せる。

「えへへ、いい匂いだねぇ」
「りさ、」
「ねーちゅーして、」

直哉が何を言っても反応しなくなり、私は直哉の名前を呼んだ。

「ねー、なおや?」
「…理沙のせいだよ」
「え?」

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