夜中に駆け付けてくれる優しい年下彼氏と素直になれない私のラブラブお風呂タイム

・作

「きみのことなんか、別に好きでもなんでもないんだからね!」優しく甘えさせてくれる年下彼氏の腕の中で、私の態度はいつも裏腹。素直になれない私を、彼はいつもとちょっと違うエッチで絶頂に導いてくれる。

誰にだって、わけもなく人恋しくなる時がある。

何もすることがない、退屈な夜。

テレビもネットも、何だかつまらなくて。

部屋の中に音がないと、ひとりきりの淋しさがことさら身に染みるようだ。

ベッドに入っても、なかなか寝付けない。

結局はまた起き出して、スマホの電源を入れてしまう。

そしてふと気づけば、あいつに電話していた。

「祐?」

「うん。どうしたの?」

小さなスマホの向こうから聞こえてくる、耳になじんだ声。

それだけで、わけもなく不安でぷつぷつ泡立つようだった心が、すうっと落ち着いてくる。

「茜さんが電話かけてくるなんて、珍しいね。いつもラインばかりなのに」

「いいでしょ、別に。暇なんだもの」

からかうような笑いを含んだ声に、私はつい、必要以上に不機嫌な返事をしてしまう。

言葉にできない私の気持ち、ただ彼の声が聴きたい、わけもなく会いたいと思うこの気持ちを、簡単に見透かされてしまったみたいで。

「それで、どうしようか?俺がそっちへ行こうか?それでもどっかで待ち合わせする?」

「――来て」

「OK。わかった」

「すぐよ。今すぐ!三十分以上待たせたら、許さないから!」

通話を切って本当に三十分もしないうちに、彼は私の部屋まで来てくれた。

いつだって彼は、私のくだらないわがままを聞いてくれる。

「待った?」

「――少し」

「嬉しいよ。俺のこと、そんなに待っててくれたんだ」

彼の長い腕が、背中から私を抱きしめる。

彼の体温とかすかな匂いに包み込まれる。

それだけで私は、うっとりと目を閉じてすべてを彼に委ねそうになってしまうけれど。

「べ、別に、きみを待ってたわけじゃないんだから!誰でもよかったの。たまたまきみが、最初に連絡ついたから……」

「うん、わかってる」

私のことなら言葉にしなくても全部わかってる、そんな顔して。

「それでも、最初に俺のこと、選んでくれたんだよね。それだけで充分」

後ろから耳元をくすぐるように、キス。

「んっ……」

押し当てられた熱っぽい感触。

思わず身がすくむ。

小さな声が出てしまう。

彼の体温は、私よりも熱い。

体の中にある熱量が、私とは全然違う感じ。

だけど頬に触れてくる指先は、氷柱みたいに冷たい。

「やだ、冷たい」

「あ、ごめん。バイクで来たからかな」

そう言って彼は手を離した。

「ね、どうする?このままベッドであったまること、しよっか。それとも……」

私の耳元に唇を寄せ、少しかすれた声でささやく。

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    5

    匿名 さん 2020年5月10日

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