不機嫌な彼氏

・作

ポッチャリ体型にコンプレックスを持つ佳那。佳那の悩みに気付いている彼氏の、光。体型のせいで今一つエッチに集中できない佳那と、コンプレックスに関係なく、佳那にもっと自分を求めて欲しいと願う光。そんな時、ダイエットを決意した佳那が光の通うジムへやってきた。自分の魅力に気付いていない佳那に不機嫌MAXな光は…

「待って!光くん!ごめんってば!」

「…」

「わっ!」

玄関に入った途端立ち止まった光くんの背中にぶつかる。

「っ!え、な、なに?!光くん…?」

何も答えないまま突然私を壁に押し付けた光くんは、外したネクタイで私の両手を後ろに縛り耳元に唇を寄せた。

「ごめん。じゃねーの」

冷たく言い放つ光くんの舌がぺろりと耳朶を舐めそのまま首筋を伝う。明かりがついてないせいか後ろを見ても光くんの表情はハッキリと見えない。

「ん、っはぅ…!待って!せめてベッドに…」

「ジムで、無理矢理犯してもよかったんだけど?家まで我慢できたこと褒めて欲しーくらいなんだけど?つーかねえ、これからどーしよっか?…佳那”ちゃん”?」

「っ!」

3つ下の光くんが”ちゃん”付けで呼ぶときは相当怒ってる。

「だ、だって!」

「だって、も聞きたくねぇんだよ!」

ひょいと簡単に私の腰を浮かせスカートを取り払う。そのまましゃがんだ光くんはストッキング越しのお尻をグッと掴んだ。

「プリプリしてんねぇ?」

私がポッチャリした体型を気にしているのを知っていてわざとこういうことを言う。

「たまたまだったの!光くん。た、体験をね、一緒に行ってほしいって頼まれて…それが光くんと同じジムだっただけなの!」

「俺がいるってわかってたんだろ?」

「そう、だけど、まさか、今日会えるなんて思わなくてっ!」

「痩せなくていいって言ってんじゃん!」

強引に太ももの間に腕を押し込む。頬で体を支えてた私は、力が抜けズルっと滑りお尻を光くんに突き出す格好になってしまう。

フッ…と楽しげに笑いグーで私のアソコをグリグリと刺激し始めた。

「いやだぁ、光くん…」

「いや?もう俺の手、濡れてっけど?」

ショーツの脇から指を入れ愛液で濡れた秘処をまさぐる。薄暗い部屋にくちゅくちゅと淫らな音だけが響く。

「はあ、はあ…っん!」

「こうやって強引にされるの好きなんだ?自分から腰振ってさ」

「ちがっ…!」

「違わない!」

ぐちゅっという音を立てて中から指を引き抜いた光くんは、腰を抱き私を立たせた。

「こっち向いて舌出して」

ゾクリ。初めて聞く光くんの低音に、心臓が痛いくらいに高鳴る。

「光くん…」

「!」

暗闇に慣れた目が光くんを映せば、名を甘く囁いた私の声に反応を見せた。

その目に見せつけるように舌を差し出すとニヤリと口角を上げながら舌をきつく吸い絡ませる。

「佳那ちゃん、甘い」

色っぽい吐息でだらしなく行き来する2人の唾液が、私の首筋を濡らす。その間に後ろで縛り付けていた腕を解放してくれた。

「っあぁ!」

「疎かにすんなって。ずっとキスしとけ」

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