となりのおにいちゃん

・作

以前、家庭教師をしてもらっていた隣家の青年・翔太に思いを寄せている大学生の美乃梨。大学の卒業を目前にした今でも変わらない気持ちでいるのに、翔太は美乃梨を彼女にはしてくれなくて…?年上のおにいちゃんとの、カラダの関係。

「美乃梨〜、ヒマしてるなら、お隣におすそ分け持っていって!お世話になってるんだから!」

「はーい」

「そうそう、あんまり長居はしないのよ」

「わかってるってば!」

美乃梨は、おすそ分けの入った紙袋を持って隣家へと向かった。

大学卒業目前の美乃梨は、家庭教師のアルバイトに部活と、いろいろなことにチャレンジしながら実家暮らしをしている。

そんな美乃梨が大学へ合格できたのも、となりのおにいちゃん、「翔太先生」のおかげだ。

長女の美乃梨をはじめとして、三姉妹の家庭教師として、よく面倒を見てくれている大学院生だ。

翔太は、借家の多いこの地域で、一軒家に一人暮らしをしているのだった。

*****

美乃梨が呼び鈴を押すと、大好きな翔太先生が眠そうな顔でドアを開いた。

――あ…無精髭…

「…いらっしゃい、入って」

――なんか、いつもと違ってぶっきらぼうな感じ…

扉を閉めると、玄関で美乃梨は用件を告げた。

「おじゃまします。あの、母が、おすそ分けにって、いつもお世話になってますって…」

紙袋を手渡すと、翔太が美乃梨の細い手首をつかんだ。

「それだけ?こっちのほうがお世話になってるけど」

翔太が口にした「お世話」の意味が美乃梨にはわかって、顔がみるみるうちに赤くなっていった。

「…美乃梨、それより最近、なんで来なかったの?」

翔太は、美乃梨の両肩を軽く押すと、ドアに押し付けた。

「あ…翔太先生」

「男でもできた?今日もこんなオシャレして…、これからデート?オレより気持ちよかった?」

――そんな…、オシャレだって翔太先生に会うからしてるのに…

少し涙目になりながら、美乃梨は答えた。

「ち…ちがいます!バイトも学校も忙しくて…あの、先週も、私」

「言い訳?聞かないよ」

「んッ…!」

翔太は美乃梨の言葉の途中で唇を塞いだ。

――翔太先生、強引…だけど、キス…優しい…

美乃梨は口づけを受け入れて目を閉じた。心臓の鼓動が高鳴り、頬が赤くなるのを感じていた。

唇を離すと、翔太は美乃梨の目をまっすぐ見て言った。

「美乃梨は俺に会えないの淋しくないわけ?」

――こ…こんなカッコイイ人とこんなことしてるなんて、やっぱり慣れない…

戸惑って目をそらした美乃梨は、答えに窮して黙っていると、翔太は美乃梨の首筋に唇を這わせながら、身体をゆっくりと撫でまわしはじめた。

「――特に、ココとか」

翔太は、美乃梨の身体を後ろに向けて、丸いヒップを掴んだ。

「さ、あんま遅くなったらおかしいもんな。美乃梨、ドアに手ぇつけ。入れるぞ」

「そんな…し…翔太先生、玄関でなんてひどいです…」

「好きです、彼女じゃ無くてもいいです、なんでもしますからって言ったのは、美乃梨だろ?やらせろよ」

大学生になってしばらくしてから、美乃梨から翔太へアプローチした。それから、身体の関係が始まったけれど、二人の関係はハッキリしないままだった。

「そ…そうですけど…、ぁあッ?!翔太先生!」

翔太はドアに手をついた美乃梨の膝まである薄手のプリーツスカートをめくると、白い素肌をなでまわした。

「…ほら、嫌がっておきながら、ノーパンでウチに来るんだから、清楚そうにみえて淫乱だよな」

翔太は指先で愛液をすくいとり、秘所の濡れ具合を確認すると、笑った。

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