刺激的なホスト君は私の同級生だった (Page 5)

「あああぁぁぁん!だ、だめ…ひゃん、イク! 」

「ミサさん、俺の名前呼んでアキラ」

「ア…アキラ…」

「いいねぇミサさん」

 名前を呼ばれたアキラはまた激しく動き始める。

 気持ちよくて頭が真っ白になりそうで何も考えられなくなったミサは、ひたすらアキラの名前を呼んでいた。

「あぁぁん! はぁん…アキラもっと…もっとちょうだい! 」

 自分の意志とは反対にアキラを求め名前まで読んでいるミサ。

 自分でもなんだか分からない。

 でも気持ちよくて我を忘れてしまう。

 初対面のホストにこんなことをされて。

 でもこの刺激が快楽へ変わってゆくのをミサは感じていた。

*****

「ねぇミサさん。俺の名前あれだけ読んでもまだ気づかない? 」

 シャワーを済ませてベッドの端に隣同士で座っているミサとアキラ。

 お互いバスローブ姿で、ちょっと距離を置いて座っている。

 ミサはチラッとアキラを見た。

 すると、アキラの鎖骨に古傷のようなものが見えてハッとした。

 あの傷…見覚えがある。

 たしか高校生の同級生で…あっ…。

 何かを思い出したミサは、驚きつつも潤んだ目でアキラを見た。

「思い出してくれた? 」

 アキラはさっきとは違う優しい目でミサを見ていた。

「…アキラ君…。高校生の時、同級生で。ガラの悪い男から私を、守ってくれた…よね? 」

 そう言いながら、ミサはアキラの傍に寄り鎖骨の傷に触れた。

「…ガラの悪い男が切りかかってきて、アキラ君が庇ってくれて…。ごめんなさい、すっかり忘れていて」

「別に。ミサさんが元気でいてくれたら、俺はそれでいいし。金持ちになって強くなって、ミサさんにもう一度会えたらって思っていた時に。駅で見かけて、ずっとストーカーしてただけ」

「…こんなことしないで、素直に言ってくれたらいいじゃない」

 涙ぐんだミサをアキラはそっと抱き寄せた。

「ごめん、なんだかつまらないって顔してたから刺激与えた方がいいと思って」

「バカ! 」

 泣き出してしまったミサをアキラはそっと慰めていた。

 そうこの二人は高校の同級生。
 ミサが危ない所をアキラが庇って守ってくれた。
 卒業して離れ離れになっていて、10年ぶりに再会した。

 刺激的な再会をきっかけに二人の愛は育まれたのだ。

Fin.

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10

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