私の好きな人がよく眠れますように (Page 2)
ベッドの上でキスをして、舌を絡める。私が知ってるいいところ全部くすぐった。
「これじゃ、結局いつもと変わらねぇと言うか」
「違うよ、おまじないだって。何、嫌なの?」
「お前とすんのは気持ちよくて好きだよ。相性だっていいし」
性格だって合うし、身体の相性だっていい。ならもう私が彼女だっていいじゃん。思うだけで口には出さない。まだこの関係を清算する気にはなれない。言ったら終わるかもしれない関係、裏を返せば言いさえしなければ終わる確率が下がる関係。なら、いくらでも閉じ込めて言わないでいれる。
「よく眠れますように」
そう言って、彼のシャツのボタンをひとつづつ外していった。
*****
緩く兆しはじめていた彼のモノを胸に挟み、先端に舌を絡める。ときどきやってとせがまれるからやるけど、自分からやるのは初めてだ。
「わお、積極的。すぐイキそう」
その言葉通り、あっという間に固く勃ち上がった。胸で擦りながら先端を咥える。責める度に旭の表情から余裕がなくなっていくのがたまらない。ヤバい、ハマりそう。旭の表情をうかがいながら、責め方を変える。
「も、ダメ。出るっ、口離せ」
「だひて」
「咥えたまま喋んなっ、あ、ヤバッ、イク!」
じゅっと強く吸うと一回り大きくなり、注がれた白濁を飲みこむ。相変わらず慣れないな、この味。のど越しが悪いんだよなぁ。飲みきれず口の端から零れたものを親指でぐっと拭う。一回出したにもかかわらず、固さは変わらない。
「気持ちよかった?」
「その言葉、そっくりそのまま返す」
割れ目を擦られ、ぴちゃりと高い水音がした。クリを引っかかれ蜜がぽたぽた零れる。
「舐めて感じた?いつもより濡れてない?」
旭の顔から余裕が消えていくのが大分グッとくるものがあったとか言ったらどんな顔するんだろう。興味はあったけれど、これもやっぱり飲み込んだ。
「やられっぱなしなのは、こっちにも男のプライドってものがあるんで」
「えっ、今日は私がしたいのっ」
「お手並み拝見」
こうなったら意地でも主導権を取り戻すしかない。そちらにもプライドがあるというなら、こちらには女の意地というものがある。そもそも眠くなるためのおまじないだって言ってるんだから、じっとしてて欲しいのが本音だ。
それでも高ぶる熱は抑えきれず、旭の目の前で脚を開く。
「舐めて、欲しい」
言うだけでじゅんとまた蜜が溢れる音がした。
レビューを書く