世話の焼ける後輩くんと自宅で (Page 2)

「どうぞ」

「ありがとう。あー、散らかってるけど、よかったらお茶でも飲んでく?」

「えっ、いいんですか?じゃあ、お邪魔します!」

「うん、適当に座ってて」

声をかけると拓己くんはテレビの前のソファの端にちょこんと座った。冷蔵庫からペットボトルの烏龍茶を取り出してグラスに注ぐ。それを持ってソファの拓実くんの横に座る。

「喉乾いてたからありがたいですよー」

拓実くんがグラスをあおる。横目でその喉が動くのをぼんやり見ながら私も烏龍茶を飲もうとしてたら、うっかり胸元に飲み物をこぼしてしまった。

「あっ!!」

「大丈夫ですか!?ちょっと見せてください!」

「あー、ブラが…」

言いかけてやめた。白いシャツに青いブラジャーの形がくっきりと透けていた。拓実くんがこちらをじっと見てるのに気がついた。

「先輩…さっきから誘ってます?」

「えぇ?ってさっきからってなに!?」

「エレベーターの中で先輩のポケットから鍵取った時です。なんかエロい顔してるなーって思ってたんですけどね」

「ち、違うよ!ただ疲れて眠かっただけだよ」

「本当にそうですか?」

拓実くんの手が伸びてくる。が、触る寸前で止まった。

「あ…」

自分でも分かるくらい、残念がってる声が出てしまった。

「あはは。やっぱり、期待してるんじゃないですか」

拓実くんはその辺に出しっぱなしだったタオルを片手に、私の服の上から撫でるようにお茶で濡れた跡を押さえた。

「安心してください、先輩が嫌がることはしないんで。俺、前の部署でもお荷物扱いだったし、先輩に嫌われたら会社でやっていけないですよ」

「拓実くん…」

割となにをやらかしてもニコニコしてる拓実くんだけど、彼なりに悩みがあったらしい。

「シャツの中は…どうします?」

拓実くんは私の濡れたシャツごしのブラジャーをじっと見ながら聞いてきた。
私はもうその視線にたまらなくなってた。それに、私がもし嫌がるならやめてくれるはず…。そう考えて私はそのままシャツのボタンを外した。

「へぇ…先輩、結構着痩せするタイプなんですね。そんな胸あるなんて知らなかったな」

「あんまり、じろじろ見ないでよね」

「いやいや、見ないと拭けないじゃないですかー」

鎖骨から下へ、柔らかく滑るようにタオルが触れる感覚に私は背中がゾクゾクした。

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