どうか私だけを愛して (Page 2)

*****

酔っているのか、彼のセックスはとにかく激しかった。

キスはまるで嚙みつくようなもので、体中にキスマークが刻まれる。

愛撫も意地悪なくらいに激しくて、声が止まらなかった。

「あぁぁっ、だめっ!きもちいいよぉぉ!」

「当然じゃねえか?俺はなァ、気持ちいいのが好きなんだよ」

というと、彼は噛みつくようなキスを乳首に何度も繰り返した。

「あっぁぁん!」

腰ががくり、と反れて頭の中が真っ白になる。キスだけでイッてしまった。

「まだまだ、足りねえよな?」

リョウ君はそういうと、自分のものを見せつけてきた。

先ほどから反り立っており、今か今かとその時を待っているようだった。

「一気に行くからな」

リョウ君はそういうと、ゴムもなしに一気に私の中に入ってきた。

ぐじゅぐちゃ、という液の音がラブホの室内に響き渡る。

ぱん、ぱんっ!肌のぶつかる音がこだまする。

彼のものは大きくて、とても気持ちがよかった。

まるで、愛に飢えているかのような勢いで彼は腰を振る。

「おい、行くぞ!もちろんこの俺の、全部受け止めるよな」

「ひゃ、はい!もちろん、っ、ですっ!」

腰を振る動きはどんどんと激しさを増していく。

中にぶつかる感覚がとても気持ちよくて、私は声が止まらなかった。

「んっ、あっん!だっめ、でもっ、きもち、い、ぃっ!!」

「おらッ、そのまま、いけッ!!」

私とリョウ君はそのまま、同時に果てた。

*****

目覚めても、全身の倦怠感は抜けなかった。

もう朝だが、彼が目覚める気配はなかった。

だから、私は彼のために一つ書置きを残して去っていった。

「あなたと一つになったこと、私はしっかり覚えてます。写真も撮りました。だから、もしも誰かの愛がほしいなら、どうか。私にしてください。そうじゃないと――」

これからも、リョウ君と一緒になれると思うと、うれしくてたまらなかった。

「愛してるよ?リョウ君」

Fin.

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