お仕置きが絶頂すぎる~甘くて危険な香りの誘惑~ (Page 3)

2人席に座ると身体を密着させてくる菊池くん。

ドックンドックンと心臓の音がうるさくて聞こえてしまいそう…それなのに菊池くんは膝の上に置いてある私の手を握ってくる。

緊張して縮こまる私をよそに菊池くんは私の肩に頭を乗せてきた。

「菜々の匂い、変わってない。懐かしいなぁ」

そんなことを言う菊池くんの匂いも変わってないよ。香水とか使ってないのにほんのり甘い香りがする。洗剤とか柔軟剤じゃなく体臭が甘い。人間の身体からこんなにも甘い香りがするなんて当時は驚いたっけ。

目を瞑ると鮮明に思い出すあの頃の記憶。

懐かしさと甘酸っぱい思い出が私の脳を刺激する。

菊池くんに触れられている場所がどんどん熱くなっていき、高ぶってくる感情。

そんな時にバスは目的地に着いた。

密着していた身体が離れて、外の空気を吸ったら落ち着いてきた。

私の異変に菊池くんは気付いてない。

しかし再び手を繋がれて動揺を隠せない私。

「あ、あの…さっきから何…?」

「何って?ああこれ?繋いじゃだめ?」

な、何その甘い顔と言い方!

可愛すぎて胸がキュンキュンしてしまう…!お願いだから私を誘惑しないで…!

「だめ…じゃないけどこういうことは特別な人とするものでしょ!」

「じゃあさ、俺の特別な人になってよ」

「え…わっ!」

その瞬間、繋いでいた手を引かれて菊池くんに抱きしめられていた。

「ちょっ…!」

菊池くんの腕の中でジタバタするけど離してくれない。

彼の甘い匂いに意識が遠退きそうになり、私は大人しくなった。

「な~んてね、びっくりした?」

そして私からパッと離れた菊池くん。

「からかったの?最低!」

私はそっぽを向いた。

バカにされたように感じてすっごくムカついたけど胸の鼓動の速さは加速していく一方だ。何よりも身体が熱い…

「ごめん~!怒った?」

私の顔を覗く菊池くんは私の異変に気付く。

「あれ、顔赤いよ?」

「見ないで…!」

すると菊池くんは私の顔に触れてきてキスをして…

「菜々、かわいすぎっ…」

もっと赤面する私に菊池くんは笑っていた。

「悪ふざけはやめてー!」

「ふざけてない。俺はいたって真面目」

そしてもう一度キスをしてきた。

「ふッ…んッ…」

舌を絡ませる濃厚な口づけに私はとろけてしまいそうになって、脚に力が入らなくなり倒れそうになった。

菊池くんに支えられて抱きしめられて、甘い甘いキスをして身も心も菊池くんでいっぱいになる。

「はぁ…んんッッ…」

キスだけでこんなに感じるなんて…私…どうしちゃったの…?

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