お仕置きが絶頂すぎる~甘くて危険な香りの誘惑~ (Page 2)

「はぁはぁ…わりぃ遅れた!」

走ってきたのか息を切らしている。

額には汗をかき、ビールを一気飲みしていて、「プハーッ」という顔が眩しくてキラキラしててあの頃の菊池くんと何も変わっていなかった。

菊池くんの笑顔に私はドキドキがとまらない。

彼の近くに行きたい、話したい、どうか私に気付いて…!

友達と会話をしながらも菊池くんの方をチラチラ見ていたら菊池くんと目が合った。

恥ずかしくなってすぐに目を反らしてしまったけど、視界には菊池くんが入ってる。

すると近寄ってきて…

「瀬戸?」

「あっ…菊池くん?うわぁ久しぶりだね!」

「お前変わってないな」

「それって褒めてんの?けなしてるの?」

「ん~両方かな」

「何それっ!」

6年ぶりに会った私達はわだかまりもなく、昔のように話すことができた。

まるでタイムスリップしたように、私の気持ちはあの頃に戻っていた。

「俺仕事の関係で最近こっちに戻ってきたんだ。菜々はまだ実家にいるの?」

″菜々″と名前で言われてドキッとした。

「今は一人暮らししてる。でも市内に住んでるよ。菊池くんは戻ってきたんだね。前の生活はどうだった?」

「菜々と別れた直後は何しても楽しくなかったけど、おかげで仕事に打ち込んで出世出来たし結果オーライかな」

「えっ、なんかごめん…あの頃は遠距離なんて耐えられないと思ってて…」

「まぁ辛かったけど仕方ないよな。別れる運命だったんだよ」

「うん…」

「こうやって再会するのも運命だったのかも…」

私の耳元で小さな声で呟いた菊池くん。

私は菊池くんの瞳を見たら、菊池くんはニコッと笑って

「菜々は今、彼氏いるの?」

「いないよ。菊池くんは?」

「俺もいない。2人で抜け出さない?」

「えっ?」

「無理強いはしない。嫌ならはっきり断って」

「…嫌じゃない…!」

そして私達はみんなに気付かれないように外に出た。

*****

「菜々の家ってこの近く?」

「バスに乗ってすぐ着くよ」

「菜々の家に行ってみたい」

「…えっ!?うち?部屋片付いてないしだめだよ!」

「え~いいじゃん~お願い~一度でいいから~」

「部屋汚いもん!」

「菜々が掃除苦手なの知ってるし、片付いてないのはわかってるから!部屋見ても驚かないから行かせて♡」

おねだり攻撃されてかわいくてかわいくて胸キュンしまくりで、押しに押されてOKしてしまった私。

後悔しながらバスに乗って私の家に向かったのだ。

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