年下彼の嫉妬が激しすぎる

・作

社会人の私と学生の彼。彼の周りには若くて可愛い女の子たちがたくさんいるのでいつも嫉妬してしまう私だったが言えずに我慢していた。そんな日頃のもやもやもあり、同期との飲み会で結構飲んでしまい男の同期に介抱されているところを彼に見られてしまった。嫉妬した彼の容赦ない責めにもう限界…っ。身体も心もドロドロに甘やかされていく…

私の彼は5歳年下の大学生。優しくて格好よくて大好きだけど、5歳も私の方が年上だし、素直に甘えることができない。

「今日、ゼミのみんなと飲み会だから遅くなるね」

「わかったー!いってらっしゃい。気をつけてね」

彼を笑顔で見送る…。
『はあ。飲み会って女の子も一緒だよね。やっぱり若い女の子のほうがいいと思ったらどうしよう。隣に座ってほしくないなー』

そんなことばかり考えてしまうけど、年上女がそんなこと言うとウザいかなと思って言えない。

「あーあ。可愛く甘えながら行かないでって言えたらいいけど、私のキャラじゃないしなー」

彼のいなくなったリビングで今日も一人晩酌をしながらもやもやを吐き出す。

***

終業後に同期との飲み会。

「別に。行かないで!って言えばいいだろ。好きな人に言われて嫌な男なんていねーよ」

「そんなのわかんないじゃん!彼より5歳も年上なんだから懐が深いところを見せなきゃ…と思ってるの!」

「へー。まあ頑張れよ。てか、お前飲み過ぎだろ」

「だいじょうぶですー。それに今日の飲み会だって彼は全然気にしてない感じだったし。そもそも私も彼に嫉妬とかされたことないし…。やっぱり、年上なんかよりもかわいい女子大生のほうがいいのかなーーーーー!」

仲のいい同期の男に愚痴りながら飲み続けていると日頃のもやもやもあり、悪酔いしてしまい、お開きの頃には私はフラフラ状態だった。

「おーい。しっかりしろよ。自分で歩けって」

「ごめん。ごめーん」

同期が足下のおぼつかない私の肩を支えてくれながら駅に向かって歩き出す。

「まだのめるもーん!もう1件つきあっ…」「みお?」

聞き慣れた声がして顔を向けると、彼が大学の友達と一緒に立っていた。

「あっ…」

「飲み過ぎちゃったのかな。危ないから一緒に帰ろう?ありがとうございました。代わります」

彼は笑顔で近づきながらそう言うと、私の腰を引き寄せた。

「あー。こいつの彼氏?ありがとう。助かったよ。…お前もさっき言ってたことちゃんと彼氏に伝えろよ?じゃあまた月曜にな」

さっさと去っていく同期の背中を酔いでぼーっとする頭で見送りながら、
『彼の友達もいるのに恥ずかしい姿見せちゃったな』と落ち込んでいると、

「じゃあ、俺ら帰るわ」

と彼が友達に言い、腰を掴まれながら歩き出す。
…なんだか歩くペースが早い気がするのは気のせいだろうか。

「あ…ありがとね。もう自分で歩けるから大丈夫だよ」

彼は私の腰に手を回したまま返事もなく歩き続ける。
するとそのまま…駅を通りすぎてしまった。

「あ…あれ?どこに向かっているのかな?駅、通りすぎちゃったよ?」

それでも彼は無言で歩き続けると、私の腰を抱いたまま近くのラブホテルへ入ってしまった。

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