星降る夜の愛結び
星が綺麗に見える街へ彼氏の海くんとドライブにやってきた。展望台に登ると目の前に広がるのは空を埋め尽くす満天の星。幻想的なロケーションの中でキスを交わすと、つい我慢できなくなってしまって。煌めく星空に包まれながら大好きな彼と愛を結ぶ。
「桃…」
海くんが甘く囁いて、私の首に腕を絡ませ、唇が今にも触れそうな距離まで顔を寄せた。
『海くん、好き。大好き』
「俺も」
星が綺麗に見えると謳われている街にやってきた。
展望台に登ると、目の前に広がる空一面を覆い尽くす星空。
今ここには私たち二人だけ。
最高のロケーションに後押しされ、どちらともなく唇を押し付け、柔らかな口付けを交わした。
次第に海くんの舌が忍びこんで来て、私の舌を絡めとり、深く口付け合う。
『んッ…』
甘いキスに溶けそうになる。
力が抜けていく私の身体を、海くんがギュッと強く抱きしめて、角度を変えて何度も何度もキスの雨を降らせた。
「ねぇ桃、続き、ここでこのままシよっか?」
『えっ?ここで?』
「こんな綺麗な星空、きっと一生忘れないでしょ?だからここで桃のこと思いっきり抱いてもっと忘れられない最高の思い出にしたい」
美しく煌めく星空に包まれて、海くんからの甘い誘いに、心臓が少し駆け足になって、音を立てて高鳴った。
『だけど、誰か来るかも…』
最高のロケーション。
まるで今この世界には二人きり、なんて錯覚しそうにもなるけれど、ここは展望台。
いつ誰が来てもおかしくはない場所。
甘い誘いと理性の狭間で揺れる私の耳元で、息を交えた声で海くんが囁いた。
「大丈夫。きっと誰も来ないよ」
『ほんとに…?』
「保証はできないけどね。でも俺、今すぐ桃が欲しくてたまらない」
『私も、一緒…。海くんが欲しくてたまらないみたい』
「桃のそういうとこ、あざとくて、ずるくて、たまんないや」
海くんは羽織っていた上着を脱いで展望台の冷たい床に敷いて、私をゆっくりと優しく押し倒した。
「可愛すぎ…いつもよりドキドキするね」
『うん…』
まっすぐな瞳で見つめると、海くんの瞳も欲情に揺らいでいるようだった。
「そんな目で見つめるとか反則じゃない?もう限界…襲っていい?」
『うん、襲って。でも優しくしてね』
「もちろん」
海くんの唇が再び私の唇と重なり合って、舌を絡め合いながら深く深く交わっていく。
『あ…んッ…』
キスだけでも、目が眩むほどに気持ちいい。
高鳴る鼓動に、熱を帯びていく身体。
誰か来るかもしれないのに、私、海くんにこんなにも欲情してるんだ…。
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