月見をしていたはずなのにベランダでイジワルに責められちゃった夜

・作

今宵の月はストロベリームーン。子供も預けていない今日、久しぶりに大好きな旦那さんと晩酌をしながら月見をすることに!…なのにどうして!?見られるかもしれない中でのベランダエッチに興奮しまくっちゃう!

「ねえ、幸翔、今日ストロベリームーンの日だよ!ほら見て!月が大きいわ〜!」

「…?何だそのストロベリームーンて」
「満月で、しかもピンクに見えるからストロベリームーンなの。好きな人と見たら結ばれるって言い伝えもあるくらいなんだよ」

「俺たちもう結婚してるじゃないか」
始まったと言わんばかりの顔で笑っている夫の幸翔。

紗季と幸翔は結婚してもう10年経つ。
30も過ぎ子供もいて、喧嘩もするし波はあれど幸せな生活を送っている。

「子供たちも今日はじじばばのお家でお泊まりだし、久々に月を見ながら晩酌しようよ」
「お、それいいね。仕事帰りに紗季の好きな酒も買ってきてたし丁度良かった」

作っておいたおつまみと冷凍庫から冷えたグラスを取る。
賃貸にしては広めのベランダで、幸翔がピクニック用の小さめの椅子とテーブルを置いてくれた。

2人で乾杯をして、おつまみに手をつけながら月を眺める。
この頃の仕事の話、今日お邪魔した幸翔の両親の様子、子供のこと、色々なことを話す。

お喋りが好きな私に相槌を打って聞いてくれる幸翔。
10年経ってもこうしてくれるから、紗季も幸翔の趣味や好きなものにより興味を持つようになった。

歳をとっても、こうして幸せに話せる夫婦でありたいと幸せを噛み締めていた紗季。

「紗季、お前酒弱くなったよな。顔が今日の月みたいにちょっとピンクになってるぞ」
「あれ?そうなの?そこまで酔ってる感じはしないんだけどな〜」

ふふっと笑いながら、少しおぼつかない足取りで椅子から立ち上がった紗季は、ベランダの手すりに目を預けて空を見上げた。
間違いなく酔いは回ってきている。

月をバックに、少し色付いた頬の紗季。
家では基本パンツスタイルだが、今日は子供を預けたからか少しピッタリめのロングTシャツを着ている。

「って、おい、下履いてないのか?」
てっきり、下にショートパンツか何か履いていると思ったのに、風になびく裾からは紗季の素足しか見えない。

「え?だって子供たちもいないし、今日暑いんだからいいでしょ〜」

ここは閑静な住宅街で、目と鼻の先には小さいがいくつかの遊具が備えられた公園がある。
今日はたまたま、若い男女のグループが花火をして遊んでいた。

ここで何か思いついた幸翔は、自分も椅子から立ち上がって紗季を後ろから包むように立った。

「確かに暑いけど、ここ4階だからか案外風はあるな」
「えっ、ちょっ…ゆ、幸翔…?」

幸翔は、紗季の素脚に自身の手を這わせたのだった。

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