性感マッサージのセラピストにハマっちゃう!
しばらく仕事が繁忙期で疲れ果て、ネットで評判の性感マッサージを予約したみちる。簡単なアンケートの後すぐに個室に通され、セラピストの施術と優しい手つきにどんどん体がほぐれていく。でもここは性感マッサージ、もちろんそっちのサービスもあって…。濃密なマッサージが始まる。
つ、疲れた…。寝たい、とにかく異様に眠い。お風呂入らなきゃ、も、気力が…。
なんとかかんとか自宅のドアを開け、倒れこむように玄関で爆睡。化粧も落とさず寝たせいでぐちゃぐちゃの顔を鏡で見て思う。今必要なのは癒しではないかと。
そんな時、誤タップで開いてしまった広告の内容に目がとまる。
『疲れたあなたに極上の癒しを。イケメンセラピストによる性感マッサージ』
お店の名前を検索して、レビューを読む。かなりの高評価で低評価もほとんど見当たらない。飲酒後、喫煙は禁止と健康的な感じ。性感マッサージとか初めてだけど、一回だけお試しで…等と心の中で言い訳しながら予約ボタンを押した。
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薄い水色の壁紙にオフホワイトのソファーがおかれた待合室。もっとケバい感じだと思ってたから、清潔感ある感じでいいな。受付ではアロマがたかれていてラベンダーのいい香りがした。
「あの予約の岩下です」
「今回ご利用は初めてでしたね、こちら太枠の部分と簡単なアンケートに答えていただいて、また受付の方にお持ちください」
ペンと一緒に問診票的なものを受け取った。
太枠部分にはメールアドレスと名前と年齢ぐらいでお店の会員アプリより簡単。住所とか書く欄もあるといえばあったけれど、太枠じゃないということは任意なんだろう。どこで知ったのかだけ答えた。
アンケートも簡単なものだった。
こっていると思う場所、して欲しくないこと、して欲しいこと、指名したいセラピスト
それぐらいだった。
して欲しくないこと、心身共に痛いこと、拘束、目隠し、さるぐつわなど体を拘束すること。としておいた。ここがそういうサービスを提供しているかは謎だが、拘束されるのは趣味じゃない。して欲しいことは特になし、お任せと書いて指名したいセラピストの欄を見る。これも特にないのでフリーに丸をする。
「お願いします」
「はい、岩下みちるさん。フリーでしたら、すぐご案内できます。17番のお部屋どうぞ」
あっさりと17とナンバープレートの付いた鍵を渡され、17と書かれた番号のドアにカギを差し込んだ。割と重たい感じでドアが開いた。受付と同じラベンダーの匂い。よく見るマッサージの施術台の上に籠がおいてあり、ベビードールのような薄い衣服と白い下着が置いてあった。
「服は籠に入れて、この下着の上からこの服を着て、座っとけばいいのね…」
衣服の上にこれまたラフにおいてあった紙に目を通す。セラピストさんは後から来るのかな。服を脱ぎ白い下着に薄い服を着て、衣服をたたんで籠の中に入れる。
深く息を吸う。アロマの匂いだけ気持ちが穏やかになって癒されていくようだった。
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