淫靡な村の掟
季節の変わり目に、村の安寧を司る神様へ祈りの舞を捧げる舞夫(まいふ)と呼ばれる男がいた。その男を旦那に持つ志乃は、年に4回訪れる舞夫の発情期間である1ヶ月間、ひたすら抱かれ続けなければならなかった。
「あっ…ぁあ!旦那様ぁ…ぁあんっ」
今宵も寝所からは、息を乱した甘い喘ぎ声が響き渡る。
「もう、許して…ください…志乃は、壊れてしまいます…」
「何を言っている…まだ、始まって一週間そこらではないか。それに、お前の中は…こんなに濡れてキュウキュウに締め付けている…」
「はっぁあん!旦那様ぁ、あっあっぁあん…奥突かないれぇ!」
ぐちゅぐちゅ。
パンパンパンパンパン。
いやらしい水音は朝方まで続いていた…。
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森の奥にひっそりと佇む、3、40人程度の住民が住む小さな村には、100年続く淫習があった。
その淫習とは、古くから村の安寧をお守りする神様に、舞を捧げるといった儀式だ。
舞を捧げるのは、成人を迎えた身体も精神的にも逞しい村一番の美しい男だと決まっている。
その男は舞夫と呼ばれ、年に4回季節の変わり目ごとに、神舞を1日中踊り続けなければいけない。
これだけ聞けば、何も淫を感じることはないだろう。
しかし、この神舞が終わると、舞夫は神様を体に降ろし1ヶ月間の発情期へと入る。
その期間、舞夫はほぼ休むことなく性行為をしなければならず、村の女性たちと代わる代わる夜を共にしなければならないのだ。
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先代の舞夫が引退し、今年新たな舞夫が選ばれた。
それが、志乃の旦那である右近だ。
結婚したばかりの志乃にとって、右近の大抜擢は誇らしくもあり、大変辛いことでもあった。
(旦那様が、他の女性と交わってしまうなんて…)
神聖な儀式に携わるということが、どれだけ名誉なことか…志乃にも嫌というほどわかっていた。
頭では理解していても、心が追いつかない。
そして、最初の季節の変わり目がやって来た──。
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エロいけど、ところどころ日本語が変。
無駄な擬音語も多くて萎える。
さはら さん 2021年5月2日