俺が好きになったのは親友のカノジョ
俺が一目惚れした女の子は、よりによって親友の彼女だった…。3人でつるんでいるうちに、俺の想いは募るばかり。今日、アイツは出張でいない。2人きりのこのチャンス、逃してなるものか…!俺は思い切った行動に出る…!!
初めて彼女を見たとき、すごくキラキラして見えたんだ。
その瞬間、俺は恋に落ちていた。
だがしかし、数日後、俺は親友から死の宣告を受ける。
あの日のキラキラしていた彼女を連れて、
「これ、俺の彼女、みちる。翔、よろしくな」
俺の恋心はガラガラと崩れ落ちる。
…訳がなかった。
最初は一緒にいられるだけで楽しかった。
3人でつるんでいるのも悪くない。
みちると一緒にいられるのなら。
―――
ある日、アイツが出張だとかで駅まで車で送って行った。もちろん、みちるも一緒に。
アイツは1泊すると言っていたな。
このチャンス、逃してなるものか。
「みちる、今日この後予定ある?」
「ないよー、ヒマヒマ。どっか行く?」
「じゃあさ、俺がイイトコロに連れてってやるよ」
「まじ?やったー!楽しみー!」
助手席で無邪気に笑うみちるを横目に、俺はホテル街へと車を走らせた。
次第に、みちるも街並みの変化に気付きはじめる。
「ねぇ…どこに行くの…?」
「言っただろ?イイトコロだよ」
俺はまっすぐ前を向いたまま答える。
―――
そして俺たちは今、ホテルの部屋にいる。
みちるだって、逃げようと思えば逃げられたはずだ。
それなのに、今、俺と一緒にいる。
こんなチャンスは二度とないだろう。
「ここまで来て何もしないなんて…言わないよな?」
みちるは下を向いたまま、黙ってコクリと頷いた。
「こっち向いて?」
俺はみちるの手を取り、俺の左胸に当てる。
「俺はみちるといられてこんなにドキドキしてるんだ。みちるはどう?」
「私も…ドキドキしてるよ…」
そう言って俺の手を取り、自身の左胸に当てる。
俺と同じか、それ以上に速い鼓動を感じる。
そして、ふっくらとした膨らみも…。
俺は生唾をゴクリと飲み込んだ。
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