ビッチな妹が私の留守中に連れ込んだのはあいつ!わからせ3Pでお仕置きしてやりました (Page 2)
その日は、仕事を残して定時に退社した。
形骸化していたノー残業デーを徹底させようという上からのお達しがあったらしく、無理矢理帰らされたのだ。
家の近くのスーパーに寄り、パスタとパスタソース、サラダ用の野菜をかごに入れて会計を済ませ、お気に入りのケーキ屋さんがまだ開いていたので緋夏の好きなチーズケーキを買い、家に向かった。
マンションのエントランスに到着し、2階まで階段を上がる。
ドアを開けると、玄関に男物の靴があり、緋夏の喘ぎ声とベッドが軋む音が聞こえてくる。
やれやれ。
男を連れ込むときには事前に言えといつも言っているのに。
チーズケーキだけ冷蔵庫に入れ、退散しようとしたら、素っ裸の男が緋夏の部屋から出てきた。
とっさに、冷蔵庫の影に隠れる。
「涼くんってば、お姉ちゃんのワンピにかけるなんて最低!」
え?
「中で出すなって言ったの緋夏だろ」
涼はそう言うと浴室に入り、シャワーの水音が聞こえてくる。
緋夏の部屋からも、浴室の入口からも、キッチンは丸見えなので、ベランダに逃げた。
って、ここは私の家なのに、何で私が逃げてるの?
ベランダに面した私の部屋の窓が開いたので、慌ててベランダに置いたスチールラックの影に隠れた。
緋夏、私の部屋で何してるんだろう?
西日で部屋に熱気が籠もるので、窓を開けておいてくれたのか?
シャワーの水音が止み、浴室のドアが開く。
「涼くん、ちょっと来て。すごいもの発見しちゃった!お姉ちゃんの変態っ!」
緋夏がそう言うと同時に、低いモーター音が聞こえてくる。
クローゼットに隠しておいたクリ吸引バイブ!
そ、そんなもん、涼に見せるなっつーの。
「いやさ、美冬の仕事って超ストレス溜まるから、別に驚かないけど」
「真面目そうな顔して、こんなやらしーもの持ってるなんて。お団子が繋がったみたいな変なおもちゃとか、手錠みたいなのもあるんだよ。それにPCの履歴に残ってる動画もヤバいのばっかり」
アナルビーズと拘束具は、涼が私を調教したいと言い出して、送りつけてきたものだけど、その後すぐ別れたので、使ったことはない。
「さっきから黙って聞いてれば、緋夏ってほんっと性悪だよな。美冬から緋夏の悪口を聞いたことなんて一度もないけどな。やっぱり緋夏にそそのかされる前に美冬と復縁すればよかった」
「ひどい!涼くんの馬鹿!最低っ!」
玄関のドアがバタンと大きな音を立てて閉まる。
「勝手にしろ!」
え?涼、追いかけないの?
緋夏はかまってちゃんだから、追いかけてあげないと。
涼がキッチンに入ってきたので、慌ててキッチンから見えないところに移動する。
マンションのエントランスから、緋夏が走っていくのを目で追っていると、ベランダの窓が勢いよく開いた。
設定がイイ!
関係ないですが、東野圭吾の「どちらかが彼女を殺した」のラストシーンを思い出しました😆
びんびん男子 さん 2023年11月19日