忍び寄る指先 (Page 4)

男の指技はあまりに巧みだった。

喘ぎ声を我慢しているのが、辛かった。
思いきり叫びたかった。

なんて気持ちいいのっ!

全く知らない男に、しかも映画館という声を出せない公共の場所で、大切な部分を好き勝手に弄られて、気持ちよくなってる私。

私はおかしいのだろうか。

そう思えば思うほど、快感は増してきた。

指の動きは激しくなってきた。
私は腰をくねらせながら、指の攻撃に耐えた。

男は一度指を抜いて、耳元で囁いた。

「二本にしてあげるね…それとも…三本がいい?」

イヤイヤと首を横に振る。

「でも、もっと気持ちよくなりたいでしょ?さっきからグチョグチョだし…いやらしいアソコだよねえ」

いじわるに囁きながら、ググっと指を挿れてきた。

イヤッ!

気持ちとは裏腹に、アソコは素直に二本の指を受け入れた。

一本のときと違って、膣内を自由には動き回れない。

指はGスポットを擦り始めた。
小刻みに震わせながら擦ったり、ググ~っと圧迫したり、様々な動きでナカを堪能している。

そんなにしたら、もう、ダメっ!
気持ちよすぎる!

「いい締めつけだ」

また耳元で囁くと、二本指を交互に動かした。

グチャ、グチャ…

ア、アン、気持ちいい!

映画の中では、またヒロインが抱かれていた。
さっきより大胆に喘いでいた。
大きな声が出せてうらやましい。

たくましい男に貫かれながら、彼女は腰を動かしている。

彼女と同じリズムで、私も小さく腰を動かし始めた。

ナカでうごめく二本指が、まるで映画の男のペニスのようだ。

男女がリズミカルに腰を動かしつつ昇りつめていくのを見ながら、隣の彼が、

「一緒にイッちゃおっか」

と囁くと、指でピストン運動を始めた。

指はいちばん奥に来たときに、震わせながら力強く押した。
力を抜いて、また押して…。

押す力が強くなってきて、奥を容赦なく責め立てた。

ア~っ、イッちゃう!

映画の中の二人と同時に、私もイッてしまった。

「すごい締めつけだったねえ」

ガクガクしながら、男の腕にしがみついた。

「もう…やめて…」

泣きながら訴えたが、二本の指は膣内に入ったまま、またヌチョヌチョと動き始めた。

映画の男女は、余韻に浸りながらキスを交わしているのに、私はまだ許してもらえない。

「お願いだから…もうやめて…」

これ以上されると、ここがどこかも忘れて絶叫してしまうかもしれない。

「そう…じゃあ僕の言うこと聞く?」

彼は囁いた。

私が頷くと、やっと指を抜いてくれた。

ビショビショに濡れた二本の指をペロリと舐めると、私の手首を軽くつかんだ。

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