ヤンデレ付喪神に快楽漬けにされてなし崩しにお嫁さんセックスしちゃいました
大好きだった祖父の家を久しぶりに訪れたわたし。掃除だけして帰るはずだったのに、誰もいないはずの家の中から声が聞こえて、気づいたら客間で知らない美青年に押し倒されていた。優しく触れられて快楽に負けそうなわたしに、彼は「おれの名前を当てられたらもっと気持ちよくしてあげる」と告げてきて…。
「お疲れ、わたし!」
わたしは前庭に停めた車のそばで、大きく伸びをした。五月晴れの澄み切った空気に、金色の日差しが心地いい。
これが大そうじのあとだから、なおさらだ。
「じーちゃんごめんね、勝手にいろいろ捨てて」
わたしはつぶやく。
今わたしが立っているのは、祖父の遺した家の庭だ。木造二階建ての日本家屋。
玄関を入ると大きな土間があるし、囲炉裏とか井戸とか、かまどもそのまま残っている。
晩年、わたしが知らないところでいろいろあったみたいで、親戚とも、実の娘である私の母とも交流がなくなっていたらしい祖父。
最後は家に集めたがらくたの中で、ひっそり息を引き取っていたらしい。
母からは、「お葬式も終わったし、あの家にはもう関わっちゃだめ」って言われたけど、どうしてそんなに冷たくできるんだろう。
祖父のことになると突然冷淡になる母に怒りも感じたけれど、まともに話はできないままだった。
自分でも何に駆り立てられたのか分からないけど、わたしはかつての祖父の家の大そうじを勝手にやってしまうことにした。
母が持っていた鍵から合鍵をつくって、空き家になった祖父の家に乗り込む。散らかってるとは聞いてたけど、予想以上だった。
自転車とか壊れたテレビとか、あらゆるガラクタが、あらゆる部屋をギチギチに埋め尽くしていた。
それを、捨てて捨てて捨てて捨てまくって…今日、やっと作業が一通り終わったのだ。
「怒られるかなー」
わたしは縁側に座って庭を眺めた。最後のゴミ出しをしてきたとき、ついでに買った炭酸飲料のプルタブを開ける。
ぷしゅっ、という音と一緒に、ぶどうの甘い匂いが漂った。いつかの夏休みも、こうやって買ってもらったジュースを縁側で飲んでいた気がする。
懐かしい記憶がよみがえって…ふと、違和感をおぼえた。
あの時、わたしの横には祖父ではない誰かが、いたような気がするんだけど。
「おかえり」
背後から、男の声が響いた。
ばっ、と後ろを振り返った。背後にあるのはがらんどうの客間だ。その向こうには開け放たれたふすまがあって、廊下があって――誰も、いない。
首筋を、冷たい汗が伝った。風が止む。日がかげる。
…今のは、気のせいだろうか。休憩もろくに取らずに作業をしていたから、自分が思っているより疲れているのかも、
「待ってた、ずっと」
次の声は、わたしの真横から聞こえて、…そちらを振り返る前に、視界が暗転した。
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