イケメンマスターの連続絶頂で暴かれる私 (Page 2)
「ごめんなさい、うざいですよね私」
「そんなことないよ。サナちゃんは何にも悪くない、悪いのはその元カレ。自分のテクニック不足を棚に上げて女の子を責めるなんて、自信のない証拠だから」
「ヨウさん…」
隣に来てくれたヨウさんが、大きな手の平で私の頭を優しく撫でる。その温かさに、また涙が溢れ出した。
「そんなヤツ忘れなよ。サナちゃんの人生がもったいないから」
「ありがとうヨウさん。そうだよね、私もいい加減前向かなきゃダメだよね!」
「うん、その調子。サナちゃんの笑った顔、凄く可愛い」
「も、もうやめてくださいよ!」
恥ずかしさを誤魔化すように、目の前のカクテルをぐいっと飲み干す。ヨウさんの蕩けるような瞳は、ちょっと危険だ。
私のこと好きなのかなって、勘違いしそうになるから。
「でもヨウさんの言う通り、そろそろ次の恋愛に踏み出してみようかなぁ」
「気になる相手がいるの?」
「まずはそんな人を見つけるところからですね私の場合は」
「その相手って、俺じゃダメかな」
カウンターに置かれた私の手に、ヨウさんの手が重なる。大きくて熱くて、思わずどきんと胸が高鳴った。
「や、やだなぁからかわないでください」
「からかってないよ、本気」
「だ、だって私達、今日が初対面なのに」
「サナちゃんにとっては、そうかもね」
「えっ…ん、ん…っ」
ヨウさんの言葉の真意を問うよりも先に、彼にキスされる。思ったよりずっと唇が熱くて、すぐに何も考えられなくなってしまった。
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