美容師の年下クンが絶倫すぎた件について (Page 3)
「大介くんの家、お風呂素敵ねぇ」
広いお風呂に、私のノン気な声が響く。
「スタイリストになってお給料もあがったんで、お風呂にこだわりたいなって」
「私もお風呂大好きなの」
大介君のYシャツを着て、湯船のふちに置かれたエア枕に肩をのせて。
即席のシャンプー台だ。
大介君はトランクス一枚なんであんまり見ないようにはしてるけど。
引き締まった若い肉体は良い目の保養ではある。
「優佳さん、ヘッドスパ行ったことあります?」
「ないない!興味はあるんだけどねぇ」
「あんまり長いとのぼせちゃうから、ちょっとだけマッサージしますね」
「おおっ、あぁ、気持ち良い~」
「痛くないです?」
「全然!」
シャンプーが終わると、大介君は笑顔で言った。
「はい、できました。あがったらタオルドライして乾かしますね」
「あっ、大介君、お風呂入らない?」
「えっ??」
「だって、私だけ浸かってたし冷えちゃってるでしょ…?」
「あっ、いえ、あの…優佳さんが良いなら…」
「風邪ひいちゃったら困るし、ね?」
大介君の手を引っ張る。
大きなお風呂に2人はちょっと窮屈だけど。
「ありがとね。シャンプー凄く気持ち良かった」
「良い香りがしますね。買って正解だったかなぁ」
そう言いながら大介君が顔を寄せてきた。
振り向くと、大きな瞳がこっちを見ている。
ゆっくりと縮まる距離に思わず目を閉じると。
「優佳さん、好きです」
という言葉と共に。
唇に温かい感触がした。
2度、3度と唇が軽く触れて。
グッと肩を抱かれて引き寄せられる。
驚くほど情熱的なキスの嵐のせいか、頭がボーッとする。
「大介君、のぼせちゃう…」
「あっ、ごめんなさい」
「身体洗って、出ましょうか?」
「じゃあ俺が洗ってあげますね」
臨戦態勢になってる大介君の大きなアレを横目で確認しながら。
お互いに裸になって洗いっこをして。
ふかふかのタオルに身を包んで洗面台に座ったら、大介君がドライヤーで髪を乾かしてくれた。
「乾かすと香りが広がりますね」
「本当ね、良いなぁコレ…私もライン使いしようかなぁ」
「これ優佳さんのだから、俺が洗ってあげますよ」
「えっ?」
「髪が痛むから2日に1度でしたよね?毎日でも良いけど」
思いがけない言葉に耳が赤くなるのを感じる。
「毎日って…」
「俺のシャンプー嫌いです?」
「好きよ?上手だし気持ち良いし」
他人に髪を触られたことは数多くあるけれども。
みんなが大介君みたいに上手な訳でも気持ち良い訳でもない。
「俺、頭だけじゃなくて全身マッサージもできるんですよ」
「えっ何その特技?」
「シャンプーの後、お客さんの肩マッサージするじゃないですか?それで興味持って勉強したんですよね」
「私肩こりと腰が酷いのよねぇ…」
「身体温かい方が効果があるんで、ベッドに入っててください。俺、髪の毛乾かしてスグ行きます」
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