カーセックスで目覚めた快感

・作

「待って、ここで?」久々に会った彼とのデート。キスだけのつもりが止まらなくなった彼氏の春一。かよは抵抗しながらも期待していたようであっという間に濡れてしまった。深夜の公園の駐車場で始まったエッチにかよは今までにないほど興奮してしまう。

かよは会社の後輩と忙しすぎる現状を愚痴りあっている時に言われた。

「彼氏とご飯だけ食べて解散?ここ数ヶ月?有り得ないですよ!それってただのメシ友ってやつじゃないですか?」

後輩に言われるまで忘れていたが“最後にエッチしたのっていつだっけ?”

私は春一が好きだからご飯を一緒に食べるだけでも十分癒されていたけど、春一はどちらかというと性欲は強い方だと思う。

付き合い始めた頃にエッチの回数が多く、減らして欲しいとお願いした事もあった。

それなのに今はもう最後にしたのがいつか思い出せないほどだ。

本人に聞くのは正直怖いけれど、あれほどあった性欲をどうしているのか正直気になる。

*****

「あ、あのさ、春一」

いつも通りご飯を食べた帰り道、運転中の春一に話し出したかよ。

「んー?」

「あの、ね」

「何?どうしたの?トイレ?」

「違うの!最近ずっとご飯だけで解散してるけど、アッチの方はどうしてるのかと」

「アッチ?何、どういうこと?」

春一は訳がわからず戸惑っている。

「あの、その性欲の方!前はたくさんしてたのにここ最近はまったくしてないじゃん。どこか別なところで発散してるのかなって」

かよは恥ずかしさもあったが、本当に別なとこで発散していたらと思うと不安と悲しさで泣きそうになった。

「あぁ、そう言うことね。どおりでご飯食べてる時落ち着きがなかった訳だ」

春一は路肩に車を停めた。

「別にいつでもヤリたいって思ってる訳じゃないよ。かよが好きだからかよを抱きたいって思うだけ。かよ意外とヤリたいって思わないよ」

「そうなの?そっか、実は不安だったんだよね。よかった。うふふふ」

かよは照れ隠しでとぼけるように笑って誤魔化したが、内心は嬉しさと恥ずかしさで身体が熱くなった。

「それよりも!かよから性欲なんて言葉聞けると思わなかったな」

春一はハンドルに上半身を乗せるようにして助手席のかよを覗き込んだ。

「え?あ、それは…」

かよは急に自分がとても恥ずかしいことを話していたように思えて真っ赤になった。

「不安にさせてごめね。かよ、キスしていい?」

春一は左手でかよの耳に触れ、頬を包んだ。

ちゅっと軽く唇を触れ合わせると、触っていた左手を動かし親指でかよの唇を開けるようにした。

少しだけ唇が開かれ、小さな隙間に春一の舌が差し込まれた。決して奥まで入ってこず、上唇と下唇の空間を埋めるように少しだけ動いている。

久々のキスにかよはすっかりぽぉっとなってしまった。

「移動しよう」そう言うと春一は車を発進させた。

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