ワンコ系ドMホストの枕営業 (Page 7)
「伊澄クン、あとで店に電話しなさい」
化粧を直しながら鏡越しに彼に言った。
「え?何でですか?」
シャワーを出たばかりの伊澄が赤ら顔でキョトンとしている。
彼の声は言葉を聞き取るのがやっとなほど潰れていた。
「ホスト辞めるためよ。これからは私の会社で働きなさい」
「え…」
「あら、不満?」
「いや、急すぎて…」
ゆっくり振り返って見上げると、伊澄の表情は鏡の中と同じく曇っていた。
私は彼のペニスをぎゅっと掴んだ。
「いっ…ッ」
湿ったタオルの上から亀頭をグニグニと揉みしだく。
「ぁあっ…ぁあッ千景さ…んッ」
少し痛いくらいにカリを擦るとあっという間に勃起した。
「私は別にいいのよ。代わりはいくらでもいるから。でも、あなたはどうかしら?」
鈴口の割れ目に爪を立てる。
タオルの生地を食い込ませるように、ぐりぐりと押し込んだ。
「はぁぅうッッ…」
「これでも私から離れられて?」
伊澄は仔犬のように目を潤ませて、とろんとした表情で私を見つめた。
「言う通りにします…だから、千景さんのそばに居させてください」
「ふふっ、いいコね」
深く下げられた頭を、私はやさしく撫でた。
しばらくは歌舞伎町に顔を出さないでおこう。
昼職とは言えこんな上玉を引き抜いたのだ。
私の見込みが正しければ、彼はいずれナンバーワンになっただろう。
兎にも角にも私は可愛い忠犬、いや愛玩犬を手に入れた。
若くて従順で私好みのドMワンコ。
こんな収穫があるなら、枕営業に乗るのも悪くない。
Fin.
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