同窓会で初恋の彼と秘密の夜…禁断のW不倫
小学生の時、大好きだった片想いの彼と15年振りに同窓会で再会。しかしお互い左手には指輪が光っている…。実は当時両想いだったことを知り、我慢できなくなった2人は同窓会を抜け出してホテルへ向かっていく…。
今日は15年振りに開かれた同窓会。
変わったねー、変わってないねー、なんてセリフがあちこちで飛び交っている。
私はそわそわしていた。
初恋の彼は来ているのだろうか…。
そのとき、
「結衣ちゃん、だよね?」
声をかけられ振り返ると、そこには初恋の彼が…!
「そうだよ、みっちゃん。久しぶり…」
―――
私は小学生の頃、大好きだったみっちゃんに告白していた。返事はもらってないけれど…。
でも、毎年バレンタインのお返しをくれた。
休み時間に2人きりで鉄棒の練習をしたこともある。
周りからからかわれていただろうけど、私のことを無視するようなこともなかった。
でも、「好き」とも「嫌い」とも言われたことはなかった。
小学生だったらそんなものかもしれない…好きな人と一緒にいられるだけで、当時の私は幸せだったから。
―――
さて、再会したはいいが気まずいな…。
何を話せばいいのやら、と目を泳がせていると、彼の左手には光る物が。
かくいう私も既婚者だ。
「みっちゃん結婚したの?おめでとう!」
よかった、会話が続いた。
話せたことをとても嬉しく感じている自分がいた。
「結衣ちゃんも?おめでとう!」
みっちゃんから祝福されるの、ちょっぴり複雑だな、なんて思ってみたり。
あぁ、私はなんてやつだ、旦那がいるっていうのに…。
少しの罪悪感を抱きながらも、みっちゃんとの会話を終わらせたくなかった。
しばらく世間話を続けているうちに、切り込んだのはみっちゃんの方だった。
「あの時は…返事できなくてごめんね」
突然、私の心臓が口から出そうなほど、ドキドキし始める。
「いや、あの、もう昔の話だし?」
明らかに動揺が隠せなかった。
「本当は好きだったんだ、結衣ちゃんのこと」
…え?えぇ!?
「ほんとに!?」
「そう、ほんと」
「両想いだったの!?」
「そうだよ」
それならあの時言ってくれればよかったのに…。
そしたら…違う人生を歩んでいたかもしれないのに…。
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