転生先はアラビアの王宮!?イケメン王子の上で激しく踊らされて
忙しい毎日、たまには羽目を外そうと朝まで飲んだ帰り道。階段を踏み外し転んだ。気がつくと病院ではなく、アラビアンナイトのような世界にいた。夢にしてはリアルだと思いながらも目覚める手段もわからず、状況に流されて経験したことのないエッチを体験することに。
気がつくと大勢の女性が音楽に合わせて、腰をくねらせ踊っている。
女性たちは煌びやかで非常に薄着。口元を薄いベールで隠している。
“どういうこと?昨日は久々に朝まで飲んで始発で帰ろうと駅で…”
思い出した。
私は駅の階段から足を踏み外して転げ落ちたんだった。
と言うことは、ここは天国?
天国にしては方向性が偏っている。
まるでおとぎの世界だ。
踊っている大勢の女性たちのいるホールより数段上に大きな椅子がある。
その椅子にあぐらを組むように脚をのせて、ホールを見下ろしているイケメンがいる。
“アイツに見せてるって感じかな。それにしても勝手に身体が動く。意識はあるけど身体は私の思うようにならない。どういう状況?”
不安でパニックを起こしかけているが、身体は自分の意識とは別に踊っているのでなすがまま状況に流されるしかない。
パン!
イケメンの隣りにいる側近らしき男性が手を叩いた。
音楽が止まり、艶めかしく踊っていた女性たちも一斉に跪いた。
側近の男性が高座からゆっくりと女性たちのいるホールに降りてきた。
“こっちに向かってくる”
トン、と肩に手を乗せられると私の身体はスッと立ち上がり高座の男性の方へ身体を向けた。
イケメンは頷き立ち上がって奥へ消えていった。
手を置かれた瞬間、この身体の女性が喜んでいるのが感じられた。
“コレってアラビアンナイト?毎晩色んな女性を抱きまくるって話だっけ?”
意識とは関係なく、身体は側近の男性に続いてホールを出た。
長い廊下をしばらく付いて歩く。
“宮殿?とりあえず天国ではなさそうね。最近色っぽい事してなかったから変な夢でも見ているのかな。それにしてはリアルなのが気になるけど”
「ここで身を清めよ」
側近が立ち止まり言った。
「かしこまりました」
“私が喋った!”
不思議な感覚だ。
私が乗り移ったであろう女性は私をまったく認識していなくて、私だけが彼女の意識や感覚を認識している。
“身を清める、お風呂かな”
そう思いながら大きな木の扉を開けると、中庭の中に大きな浴槽。
その浴槽には滝のようにお湯が注がれている。
日避けのように屋根がかかっているが、月の光が反射してキラキラ輝いている。
『キレイ』
この女性と同じ気持ちだった。
豪華だけど、いやらしくなくお花や緑がふんだんにあしらわれていてオアシスのようだ。
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