マンネリ打破のためなら何でもします!
もう2年も同棲をしている私と浩平。特にケンカもなく仲良く暮らしてるけど、最近なんだかマンネリ気味!?このままじゃ浮気されたり、飽きられちゃう?この辺で何か刺激が必要かもしれないと私の考えた作戦は浩平の興奮を煽るものだった…
土曜日の昼下がり、私、佐々木唯はある悩みを親友の千佳に相談していた。
「浩平と同棲してもう2年になるんだけどさ、最近マンネリっていうか…恋人同士のドキドキがないんだよね……」
私は食後のコーヒーをすすりながら呟く。
「それ、惚気?2年も仲良く暮らしてるなんてすごいじゃん!結婚だって考えてるんでしょ?」
軽くにらんで返す千佳。うーん、それはその通りなんだけど…。
「そんなに刺激が欲しいならさ、こんなのどう?」
言いながら千佳はスマホを操作して、あるページを見せてきた。
「ちょっ、これ!?千佳、こんなの使ってるの?」
「うーん、たまに?結構盛り上がるよ?浩平くんもこういうの嫌いじゃないんじゃない?」
そういうものなのかなぁ…ひとまずそのページをメッセージで送ってもらう。
そのサイトはいわゆるおとなのおもちゃや過激な衣装の通販サイトだった。
確かに今まで一度もこういうの使ったことないし、一回くらいは悪くないかもしれない。
千佳と別れて帰りの電車の中で、気になる商品をいくつか買ってみた。
*****
「な、なにこれ~!?」
出張でちょうど浩平のいない土曜の昼、例のサイトで注文した荷物が届いた。
買ったのはセクシーな下着と…媚薬。
これをこっそり浩平に飲ませることができれば…って、私ってば何考えてるの!?
送られてきた下着はいわゆる黒の紐パンとキャミソールで生地はほとんどなく、頼りないレースでできている。
こんなの着たら肌なんかほとんど隠れない。
しかも初めてご購入のお客さま特典として、黒い猫耳と尻尾までついてきた。
これを浩平の前で着るの?
自分で頼んだものとはいえ、想像すると顔に血が集中するのがわかった。でもこういうのがマンネリには効くのかもしれないし…。
今夜、浩平は出張から帰ってくる。よし、作戦を決行しよう。
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