オオカミ旦那は番の蜜を吸って舐めて食べ尽くす
貧乏な実家のため、さる旧家に嫁ぐことになった鈴。年上の旦那様はどことなくワイルドでかっこいいけど、鈴の愛液が大好物で!?処女なのにイッてもイッてもアソコを舐められて吸われて、気が狂いそう。しかし、鈴はだんだん旦那様から与えられる快楽に夢中になってきて…。
まだ日も高いうちから、鈴は真っ白い夜着を纏って寝間にいた。
石のように身体を固くして、神経質なまでに整えられた布団の上にちょこんと正座している。
先日二十歳を迎えたばかりで、少女といっても差し支えないほど、あどけなさの残る顔は、まるで死刑宣告を受けた囚人のように強張っていた。
それもそのはず、鈴は身売り同様の経緯で、この場にいるのである。
家族を養う銭の代わりに、この屋敷の主の妻となり、今日ついに抱かれるのだ。
時代錯誤と笑うことなかれ、屋敷に住まう一族は遡れば平安貴族にも通じる旧家らしく、当主は代々、少々特異体質を抱えているという。
その体質ゆえに、鈴は探し求められ、買われたのだった。
「鈴」
「は、はい!」
光が届かぬほど部屋の奥にいた影が、ぞろりと動いた。
わずかな酒精の香りが、鈴の鼻腔をくすぐる。
音もなく、布団の上に腰を下ろしたのは、狼のような鋭い眼光の大男だった。
灰褐色の艷やかな長い髪は下ろされており、精悍(せいかん)な顔が鈴を見て柔らかくほころぶ。
「そんなに緊張せずともよい。別にとって食うわけでもなしに」
「も、もうしわけ、ございません…ただ、こういったことは初めてで…」
「そりゃそうだろうな、生娘でなければ困るらしいから」
考えが古くて参る、と男があっけらかんと笑う。
男こそが屋敷の主である、朔弥だった。
三十代前半で、鈴とは一回り以上年が離れている。
しかし、朔弥の気品と野生みが混ざった魅力に、鈴はくらくらと目眩がする思いだった。
「今日から長い。長いということは、お互いを知り合ういい機会だ。よろしく頼むぞ、奥方どの」
「こちらこそ、どうぞ末永くよろしくお願いします…旦那様」
鈴が三つ指を突いて頭を垂れると、そのうなじに朔弥の唇が落とされた。
とたんに、びくりと鈴の身体が震える。
しかし、朔弥は構わずに鈴の首を噛んだ。
「ああ、愛でるぞ。鈴」
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