若頭の指は甘くてズルイ~絶倫すぎる夜に堕ちていく~ (Page 6)
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大和さんの、恋人兼世話係に任命されて約1年が過ぎようとしていた。
遂に大和さんが跡を継ぐ日がやって来てしまったのだ。
そして、他の組と折り合いがつかず、揉め事があるたびに若頭である大和さんは、危ない場面に立ち会うしかなかった。
そんな良くないことが起きる前日の晩は、決まって激しく抱かれた。
何度も何度も、大和さんを私の体に刻みつけるかのように。
私はいつしか恋人から妻となり、今夜も獣のような交わりに身を焦がし、彼の安否を願う。
「椿、愛してる」
「大和さん、私も愛してる。だから、明日も必ず私の元に帰ってきてね」
舌と舌を絡め深い口付けを交わしたまま、律動を繰り返す。
このまま彼の熱を閉じ込めて、どこにも行けないようにしてしまいたい。
けれど、それは叶わないから…。
せめて、大和さんのすべてを受け入れて何度も絶頂へと飛び込む。
彼を胸に抱き締め、明日もお帰りなさいを言えるようにと願いながら、眠りに落ちるまで…。
Fin.
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