エッチな気分になってしまって自慰行為を始める私。一部始終を見ていた彼の前でもイクのを止められない… (Page 2)
「あ…だ、駄目…っ」
下着の中へと到達した時点で後戻りはできない…。
頭では駄目だとわかっていても、部屋に満たされた円の匂いと自分の厭らしい匂いに思考が徐々に停止を求める。
「ん、あ…」
円の指はいつもどのように下腹部を犯していたかを一つ一つ思い出しては試していく。
そのたびに溢れる蜜に身体の疼きも増していく。
「円…っん、…ふう…ッ」
円のシャツを鼻に当てながら、中指で器用に皮を剥くと、ぷっくりと膨れた蕾が顔を出す。
その蕾を中指と人差し指で挟むようにして微力な振動を与える。
「ふああ…や、気持ちいい…っ」
思えば円と離れてからとはいうもの、1ヶ月もご無沙汰であった情事に私の性欲は満たされないまま。
無我夢中で膣口から掬い取った蜜を蕾に塗りつけては、激しく振動させる。
「ああっ…円…っ、ここ、ここがいいの…ッ」
室内に響く、自分とは思えない言葉にさらに興奮してしまう。
擦るたびに聞こえてくるくちゅくちゅと厭らしい音までもが私から理性を奪っていく。
「ッあ…駄目、そこ…んんっ」
蕾を滑った指はぐちゅりと鈍い音を立てて、私の膣口への侵入を果たす。
物足りない質量感ではあったけれど、構わず2本の指を激しく出し入れし、親指で強く蕾を押し上げた。
「ふ、う…あ、ああ…っ」
腰を突き出すように四つん這いになり、羽織っていた円のシャツを丸めて鼻に押し当てる。
先程よりも激しく膣内を掻き回せば身体は一気に限界まで達しそうになる。
「あ、イク…っ、イッちゃ…円…あァ…っ」
吸い付く襞を掻き分け、何度も何度も出し入れを繰り返せば頭の中の色が消え失せる。
ガクガクと身体を震わせ、昇り詰めるまで後少し…。
「…理奈さん、何やってんですか」
「……ッ」
聞き覚えのある声が響いた瞬間、身体の疼きが私の全神経を奪ってしまう。
「待っ…嫌、見な…んあああ…ッ」
指を止めるよりも早く快感が押し寄せ、円から目を背ける暇も与えられないまま私は身体を揺らして絶頂を迎えてしまった。
「っは…ァ…はあ…っ」
ぐったりと床に身体を落とし、室内に響くのは私の荒い呼吸のみ。
頭がぼんやりとして何も考えられない中、無言で円が近づいて来る姿を視界に捉える。
「ずいぶん面白そうなことしてましたけど」
口端を吊り上げ、それでも私の身体を抱えてソファーへと座らせると、私の前に跪くようにして自らも腰を下ろす。
円…帰って来たんだ…。
私は客観的に一部始終を働かない頭で眺めていた。
だけどソファーに腰を下ろした瞬間にはっと我に返り、私は身体を力ませた。
「あっ…あんたが早く帰って来ない……あッ」
「で、一人で慰めてたんですか。俺の匂い嗅ぎながら…」
恥ずかしさを隠すように悪態を吐こうとしたのも束の間、左手で肩を押さえ付けられ、あっさりと距離を詰められる。
「結構、変態なんですね…理奈さんって」
「っ…違…んあ…ッ」
微笑を浮かべたまま呟く円の言葉を否定しようとするも、円に下腹部を痛いぐらいに押され思わず甘い声が漏れてしまう。
円の口調がドタイプでした。ごちそうさまです。
匿名 さん 2020年5月15日