満員電車の中で上司と体が密着している中、彼の手が私のスカートの中に潜りこんできて… (Page 3)
「悟さ…っ、こんな…あ…駄目…っ」
「結衣ちゃんの中…、ひくひくして…ッ」
私の顔が周囲から見えないよう、悟さんは片手で私をぎゅうと抱きしめる。
悟さんの熱い吐息が私の耳に届いて、そのたびに自分自身が反応してしまうのがわかる。
「っは…ァ、結衣ちゃん…っ」
「んんっ…あッ、ふ…っ」
最早、ここが電車内だということを忘れてしまいそうなぐらい体が、腰が悟さんのゆっくりとした動きじゃ物足りなくて動いてしまう。
それに合わせるように悟さんの動きもだんだんと激しくなっていく。
「結衣ちゃん、あんまり動くと…っ」
「あ、だって…ッ、もっと…っ」
いつ周囲に気づかれるかわからないこの状況を私は本能で楽しんでいるのだろうか…。
下から突き上げてくる悟さんの律動がどんどん私から冷静さを奪っていく。
「結衣ちゃ…っ、出ちゃうから…っ待って…ッ」
「無理ッ…あ、あ…っ」
無意識でもあり、故意でもあり、私は悟さんが自身のモノを抜こうとした途端にきゅう、と膣口を締めつけた。
悟さんは、私の声が出ないように私を強く抱き締めて…。
「んっ…んーッ、んんんっ」
「っくぅ…ッ」
私が悟さんを強く抱き締め返した瞬間、悟さんは小さく呻き、同時に私達は絶頂を迎えた。
それから少しして、電車は私達が降りる駅に到着する。
「悟さん、酷いです…」
「いや、その…本当ごめんね。結衣ちゃんが近すぎて…」
電車を降りて、お互いトイレで衣服等を整えてから、改札を抜けたところにある公園のベンチに私達は腰掛ける。
悟さんだけのせいではないのに、大胆に悟さんを求めてしまった恥ずかしさから、私は八つ当たりのように責めてしまう。
「あの…でもね、結衣ちゃん以外にこんなことは絶対にしてないし、結衣ちゃんにしかむしろこんな気持ち起こらないというか…」
オロオロとしながら平謝りの悟さん。
私より年上なのに、大人の余裕がないというか…。
だけどあの時、少し強引に私を求めてきてくれた悟さんは確かに格好よくて、思い出すとまた一気に恥ずかしくなる。
「結衣ちゃん…あの……俺ね、バツイチの俺がこんなこと言う権利ないかもしれないんだけど…」
すう、と一旦深呼吸をし、覚悟を決めたように口を開く。
「俺、結衣ちゃんが好き。もう我慢とかしたくない…もっともっと、結衣ちゃんに触れたいし、抱きしめたい」
あと、キスもしたい。
そう言って、悟さんはまっすぐに私を見る。
「わ、……私だって…」
まだお昼間の時間帯に、公園のベンチで愛の告白だなんて…周りには遊んでいる子ども達だってたくさんいるのに…。
だけど…。
「私だって悟さんじゃなきゃ、駄目です…」
恥ずかしさでいっぱいになりながら悟さんを見ると、まるで子どものように満面の笑みで感激している悟さんと目が合った。
Fin.
頼りなさげな上司が…ギャップ萌えしました。
匿名 さん 2020年3月25日