好きじゃなかったら (Page 2)

「ん……っ、は……っ」
「……ッ」

ディープキスよりも、触れるキスだけの方をたくさんされる方が、呼吸がし辛くて息が荒くなる。
キスをたくさんされるまま、右手が服の中に入り胸に触れられる。
胸を揉まれる訳でなく、人差し指で鎖骨をゆっくりなぞられる。
それがやらしくてくすぐったくてキスも激しいから息が漏れる。

「ん……ッ!」

私の声が漏れる度に、シエルは、息も少しづつ上がり、顔も赤くなっていき、とろんとした表情になっていく。
それが嬉しくて秘部が濡れる。
すると、シエルに左手でクリトリスに愛撫される。

「んんんッ!」

そうしている間もキスはたくさんされ、右手は胸を揉まれたり乳首を弄られたりしていた。
そうこうしているうちに、服は自然とはだけていた。

「全部脱がした方がいいかしら」
「え……?……別に、脱がさなくても……」

続きを言おうと口籠もっている間に、紐はほどかれ、浴衣は完全にはだけていた。私の胸も秘部も露わになる。
するとシエルが両手で私の脚を持ち上げ、秘部に口を近づけてきた。

「ッ……!」

クンニなんて汚い、って、罵りたかったけどできなかった。
シエルの舌が私の秘部やクリトリスに愛撫してきたからだ。
最初はやさしかった愛撫が、次第に激しくなっていく。

「あ、や、あっ、あっ、ああああッ!」

挿入されている訳でもないのにジュボジュボとやらしい音がするし、クンニも激しくなっていく。しかも両手で胸と乳首への愛撫もされるしでもう限界だった。

「あ、や、も、いく、からぁ……ッ!」
「ん、いいよ、いって」
「や、あ……ッ!」

*****

「ん……」
「おはよう」
「今何時……?」
「22時くらいよ。お風呂とか済ました方がいいわ」
「ん~……、わかってる……」
「明日も仕事なんでしょう」
「ん……」
「ねえ、カレン」
「何?」
「好きよ。貴女のこと」
「ん……。私も」

好きじゃなかったらこんなこと、同性同士でしない。その言葉は風呂上がりに言ってやるんだから。

Fin.

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