その指に狂い咲く (Page 2)
(史郎さんの指で、ぐちゃぐちゃにかき回されたいよぉ…)
自分の細い指じゃもどかしくて、あの太くてゴツゴツとした岩のような、木の幹のような、狂暴な指で壊してほしい。
彼の指でかき混ぜられたら…どれほどの快感が得られるのだろう。
脳内の私は、彼にメチャクチャにされている。
左手でクリを擦って、右手は膣内に一気に3本の指を出し入れしながら、激しく自身を責めあげる。
この指は史郎さんの指だと言い聞かせながら、絶頂を迎えた。
荒い息を整えながら私はそれでもなお、もの足りなさを感じていた。
(このイヤラシイ音と喘ぎ声が届いていればいいのに…)
わざと聞こえるか聞こえないかの絶妙な大きさで、声を出していた私は、明日の史郎さんの反応を楽しみに眠りについた。
*****
翌朝、史郎さんはいつもと変わらず畑仕事をこなしている。
(残念。やっぱり聞こえていなかったか…)
私は史郎さんの態度にがっかりしたが、やっぱりあの指へと視線が向いてしまう。
そして、何事もなく夕飯の時間となった。
食事は史郎さんが農家飯を振る舞ってくれるため、私はそのお手伝いで、一緒に台所に立っていた。
「やっちまった!」
突然の史郎さんの声に驚いて振り向くと、包丁で指を切ってしまった様子だった。
武骨な指から滴り落ちる鮮血。
官能的な光景すぎて、目眩がした。
私は吸い寄せられるように、その指に流れる血を舐めた。
まるで、今の私は樹液に群がる虫のようだ。
そこからは、もう止められなかった…。
赤い舌を指に絡めるように、関節の根元から指先を丁寧になぶりあげた。
大げさな水音を響かせながら、陰茎を愛撫するかのように、上目遣いで史郎さんに見せつける。
(私のイヤラシイ姿を見て!あなたの指に欲情したはしたない私を抱いて…)
「んっ…ふぅ…」
ちゅぷちゅぷ。
ジュリュジュリュジュリュ。
史郎さんは、初めこそ驚いている様子だったが、次第に息を荒くし、ズボンの前部分が膨らんできているのがわかった。
「イヤラシイ顔して…春ちゃん…あんた今どんな顔してワシの指舐めちょるか知っちょる?」
私は史郎さんの反応が嬉しくて、より一層、指にむしゃぶりついた。
「昨日の晩から、イヤラシイ声だして、ワシを誘ってたんか?」
「聞いてたの?史郎さん…」
「我慢して知らないフリしちょったけど、辛抱できん、春ちゃんのこと抱くけぇね」
そう言うと、史郎さんは私を担ぎ上げ寝室へと連れて行った。
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