あなたの旦那、借りてます (Page 3)

時は来た。

ご近所に怪しまれぬよう、時間差で家を出る。

隣に住んでいるのだから、ドア1枚で済むではないかと思うが、さすがにそれは良心が咎めた。

別々にホテル街へ赴き、指定の場所で落ち合い、顔を隠しながら入店した。

あんなにたくさん話してきたのに、隣に住んでいるというのに、近藤さんの顔はうろ覚えだった。

しかし、それは近藤さんも同じようだった。

都会のご近所付き合いなんてそんなもの。
そんなもの、なのに。

今、私たちはこれ以上ないくらい近くにいる。

狭いエレベーター。
暗い廊下。

ラブホテルなんて、何年ぶりだろうか…。

「なんだか照れますね」

先に沈黙を破ったのは近藤さんだった。

「そうですね、そのつもりで来てるっていうのに…」

「今さらですけど…、本当に、いいんですか?」

「大丈夫です、旦那は私にはもう興味ないんですよ、きっと」

俯きながら震える声で答えると、近藤さんにそっと抱きしめられた。

温かい人肌、何年ぶりだろう、すごく安心する…。

「佐伯さん、今夜は全部忘れましょう…」

それから私たちは、初めてラブホテルに来た大学生のように、はしゃいで、はしゃいで、はしゃぎまくった。

一緒に泡風呂に入って、照明を調節しては、きれいだねなんて笑って過ごした。

互いの体に泡を塗り合い、くすぐったいとケタケタ笑った。

こんな風に笑ったのは、いつぶりだろう。

近藤さんと出会ってからは、忘れかけていた感情が次々と蘇って、まさに人間に戻っていくような感覚。

泡まみれでじゃれ合う、いい歳をした大人2人。
楽しさもありつつ、次第に眠り続けていた性欲が目を覚まし始めた。

泡でヌルヌルになった体で抱き合うと、乳首が擦れて思わず声が漏れた。
たったこれだけのことで、と自分が一番驚いた。

すると、近藤さんの腕が私の背中をゆっくりと這うように降りていき、少し垂れたお尻をまあるく撫でた。

泡で滑りのよくなった体は、ご無沙汰な私たちの体には刺激が強すぎる。

現に、近藤さんのモノも硬く、私のお腹に当たっていた。

右手をそっと伸ばし、猛々しい肉棒を優しく握ると「あぁっ…!」という喘ぎ声と共に腰が引かれた。

体が少し離れたことで、今度は私の両胸を包み込むように鷲掴み、親指で乳首を弾きながら揉みしだかれた。

「あああっ…!!!」

久しぶりに感じる甘い刺激に、声を抑えることはできなかった。

もう…我慢できない…!!!

「キス…してもいいですか?」

私が言うより先に、息を荒くした近藤さんに声をかけられた。

返事の代わりに口を開け、舌を出してそれを受け入れる。

夢中で唇を貪り、ねっとりと熱い舌を求め合った。
じゅばじゅばという唾液の音と、ハァハァという荒い息継ぎが浴室にこだましている。

お尻にある近藤さんの右手がゆっくりと前に伸び、私の秘密の部分にそっと触れた。

「んああああっ!!!」

電気が走ったように腰が跳ねた。

もはや泡なのか愛液なのかもわからぬ、ヌルヌルとした何かをまとった指が、私の敏感なところをスリスリと擦りあげていく。

気持ちよすぎて叫びそうになるも、舌を絡め取られているので声は出ない。

私の太ももは快感でガクガクと震えだし、立っていられなくなった。

2人でゆっくり床に座るも、滑り込む指も絡み合う舌もそのままに、私は甘い刺激を享受し続けていた。

公開日:

感想・レビュー

レビューはまだありません。最初のレビューを書いてみませんか?

レビューを書く

カテゴリー

月間ランキング

人気のタグ

クリトリス クンニ 愛のあるSEX キス ちょっと強引に 愛撫 クリ責め 我慢できなくて 乳首 思わぬ展開 指挿れ 乳首責め イキっぱなし ラブラブ 働く女性 ベッド以外 彼氏 胸きゅん 潮吹き いじわる フェラ 言葉責め 中出し 好きな人 年下クン 年上の男性 OL スリル ちょっと過激に 告白

すべてのタグを見る