植物マニアの助手と娘 (Page 5)
「気持ちよかったですか?」
「うん…すごく」
私の答えに雅人は満足気に笑うと、持っていた水筒の中身を触手にぶちまけた。すると触手は急激に柔らかくなり、そのまま床に落ちた。
水筒の液体は無色透明だが、熱気と湯気が上がっていた。
「ただの熱湯ですよ。名残惜しいかもしれませんが、そろそろ離れてくださいね」
雅人は私を引き寄せると、お姫様抱っこの形で私を抱き上げ、私は彼の首にしがみついた。身体の奥に残った熱が疼いていた。
「ねえ、雅人…」
「僕はね、嬉しいですよ。菜々美さんが植物を愛してくれるような人で。そうであってほしいとずっと思ってました」
雅人は熱に浮かされるように興奮して喋っていた。こんなに嬉しそうな雅人を今まで見たことがあっただろうか。
優しいけれど、あまり感情をはっきり見せない人だった。
「嬉しいけど、でも…何も知らない純粋なままでいてほしかったというか…。ああ、何ていうんですかね、この気持ち」
雅人はぶつぶつとつぶやきながら私を抱きしめた。そしてそのまま部屋の隅にあるベッドへと私を横たえた。暗さにも慣れた目で、彼の下半身が盛り上がっていることに気づく。雅人は、興奮しているのだ。私が植物に犯されている姿を見て。そう思うと胸の中に不思議な高揚が生まれた。
雅人のことを異性として全く意識していなかった訳ではなかった。けれど、こんなにみだらな気分になったのは初めてだった。
雅人は興奮していたのは間違いなかったが、それでも先に進むか迷っているように見えた。だから私は自分から口づけをした。
「来て、雅人」
雅人の目から迷いが消えた。そしてそのまま覆いかぶさってきた。よく知っている細身の体型だったけれど、意外と重量感を感じて胸が高鳴った。唇を合わせると、舌と唾液の絡まる音が響く。雅人は私の服を脱がせると、植物の粘液で濡れたままの乳房を手で包み込んだ。
「ここもずいぶんとあれにいたぶられたんですね。果実みたいに真っ赤になってますよ」
「あの触手、ざらざらしてるからくすぐったくて…」
「そうですね、敏感になってるのが見て分かりますよ」
雅人は乳首を指先で転がすと、もう片方の胸に吸い付いた。その瞬間、背筋に電気が走るような快感が走った。
「あぁっ!」
「感度良好ですね」
雅人がにやりと笑い、今度は歯を立てるようにして甘噛みしてきた。
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