白い部屋で淫らに堕ちて… (Page 2)
「千秋…過労で倒れたって?お母さんが知らせてくれたんだ」
元カレの純は、大きな花束を差し出した。
「ありがとう。そういえば、私たちのこと、まだ母には話してなかったっけ」
点滴で自由の利かない私の左手に気づくと、彼は自分で花束のラッピングを開き始めた。
「まだちょっとしか経ってないし…俺は認めてないから…あ、花瓶借りてくるわ」
純は部屋を出ていった。
あ~あ…仕事より厄介な考えごとが舞い込んだ…。
2ヶ月ほど前、なかなか一緒に過ごせない不満を彼にぶちまけられた私は、仕事を選んだ。
まだ愛していたが、不器用な私にはそうするしかなかったのだ。
花瓶に綺麗に生けた花を持って、純は戻ってきた。
窓際に飾ると、満足そうに微笑む。
彼のこういう繊細なところが好きだった。
「彼氏となかなか会えないどころじゃない。倒れるほど仕事するなんて、やっぱり普通じゃないだろ?」
したり顔で話す彼。
確かにそうなんだけど…
ちょっとムッとしてしまった。
黙って下を向いてしまった私に、優しく言う。
「ゴメン…俺はただ千秋が好きで…心配なだけなんだ…」
そのままドアの方に近づくと、彼は電気を消してしまった。
「ちょ…何してるの?」
「ここは眩しすぎる」
ベッドサイドのイスに座ると、純はゆっくり私に顔を近づけてきた。
点滴の管に触らないように私の両頬を挟み、キスをしてくる。
「ンッ…」
首を振ったが、横になったまま上半身に乗りかかられ、身動きがとれない。
彼は強引に唇をこじ開け、舌を侵入させる。
逃げようと何度も顔を振ったが、私の舌はとらわれた。
もがくのも苦しくなり、身を任せた。
昔何度もそうしたように、舌と舌を深く絡め合い、彼の愛に応える。
病室のベッドで、ピチャピチャと音を立てながら、貪り合うようなキスだ。
寝巻きの紐をスルスルとほどき、彼は襟元から手を忍ばせてきた。
「ダメだよ、こんなとこで…」
慌てて囁いたが、その口をまたキスで塞がれてしまった。
ノーブラの乳首を見つけた指先は、ツンツンとはじき、ジワリジワリとつまむ。
もう片方の手のひらは左の胸を揉み始める。
絡め合っている舌が意識を蕩けさせ、ほとんど力が入らない。
もともと敏感な乳首を執拗にいじられ、全身の力が抜けてきた。
もう彼氏じゃない男に、こんな場所でカラダをいじられ、気持ちよくなっている私。
そういえばこんな刺激はずいぶん久しぶりのことだ。
仕事に明け暮れ、すっかり忘れていた女の悦びを、また呼び覚まさせられてしまった。
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