若き調教師に全てを捧げて、淫らな新世界へと堕ちる夜 (Page 3)

指1本触れられていないというのに、祥太の声と視線だけで私の下半身はかつてないほど愛液を溢れさせていた。脳裏に浮かぶのは、私のことを気持ちよくさせてくれると誓ったあの彼の手。女性のそれとは異なる剛が確かにありながらも、色白でしなやかな柔も持ち合わせた逸材。

「これから緊縛を始めます。口枷と、オモチャも使っていきましょう。僕が最初に言ったこと、復唱できますか?」
「体調に不安を感じたら、必ず伝える」
「はい。過度な痛みや気分の悪さ、強い不安や恐怖は伝えてください。僕は美那さんに対して従順な振る舞いを望みますが、体調に関しての叱責は一切しません」
「信頼して、体を預ける」
「初めてのプレイですから、できる範囲で構いません。僕もプロですから、美那さんの様子を見て加減をします。何かあればしっかりとケアして、信頼関係に繋げます」
「SMは暴力ではない」
「そうです、暴力を受けたいのなら他をあたってください。僕が信条とするサディズムは、対象への奉仕の究極形です。調教というスタイルで美那さんに快感を与えたい、愛をもって責めたてたい。痛めつけて喜ぶのは僕ではなく、一番気持ちよくなるのが常に美那さんであるプレイ、それが僕の理想です」

祥太の温かい掌が私の肌を順に撫でていき、張り詰めた精神を少しずつほぐしていく。素性もろくに知らない異性に体を預けるリスクが心地よいスリルに変わるほど、彼には特別な魅惑があった。慣れない縄の感触に皮膚が粟立つものの、苦痛よりも圧倒的に快感が勝って、私の鼓動は早鐘を打ち始めていく。

「ンぅ…ふ、ぅ…」
「口枷、痛くないですか? 呼吸は鼻でゆっくりと。手は背中で縛ります……脚はスタンダードにM字で固定しましょうね。結び目は固くしていますが、縛り自体はゆとりを持たせていますので」
「ぁ…ン…」
「恥ずかしいですね? でも本番はこれからですよ?」

目隠しによって視界は閉ざされているが、縄の感触でおおよその想像はできている。腕を縛るために胸元へと這わされた縄に私の乳房は挟まれ、突き出すような形で強調されていた。

「はぅ、ぁッ…あ、ぁぁ…」
「まずは乳首を出してあげますね。普段がこれなら、美那さんの乳首はきっとすごく敏感なはず」
「ぅぅ…ン、はぁ…」

日頃はこんもりと丸いままの先端を、小さな器具できゅぅと強く吸われる。ぴんと引っ張られる感覚がしばらく続いた後、ちゅぽっと乳頭が飛び出してきた。その瞬間に訪れた頬がかっと熱くなるような羞恥、そして空気に触れるだけでぞくぞくと高鳴る敏感な媚粒。

「ン、ぁぁぁ…」
「また隠れないように、ピンチで留めておきましょう。僕がちょっと弾くだけで、美那さん、すごく感じてる…」

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