転生先はアラビアの王宮!?イケメン王子の上で激しく踊らされて (Page 2)
身体を洗い、ゆっくりと湯船に浸かる。
“気持ちいい、入浴剤かな。いい匂い”
花のような香りとトロリとした感触のするお湯。
特別な入浴剤が使われているんだろうと思いながら、せっかくの豪華なお風呂を楽しんだ。
“のぼせたかな”
日本人の私としてはゆっくりと湯船に浸かることでリラックスできるが、どうやらこの身体が湯船に慣れていないらしく、身体が火照りぼうっとしてきている。
早く冷たい飲み物でも飲んだ方がよいと思うのだが、そんなアドバイスはこの身体には伝えられない。
ぼうっとしつつも、脱衣所に置かれた新しい衣装に着替えている。
先程の踊っている時の衣装に形は似ているが、下着はなく、シルク生地を巻きスカートのように穿き、胸元はシースルー生地で作られたチューブトップの様なものだった。
“乳首透けてる”
この女性も恥ずかしそうなのがわかる。
ちょうど着替えが終わると入り口が開けられ、側近の男がいた。
再び側近の男と長い廊下を静かに歩く。
何故か女性の身体が熱くなってきた。
“のぼせたんじゃない、期待して熱くなっているんだ”
下腹部がキュンとなった。
“ちょっと待って、このままだともしかして私はこの女性の行為をのぞき見ることになる!?”
そんな恥ずかしいこと、いや、恥ずかしいのはこの女性だろうけども、見てしまうこちらも恥ずかしい!気まずい!何とかしなきゃ、どうやって?
そう思っているうちに大きな扉の前に着いた。
王子、入ります。と男が大きな声をかけ数秒してからドアを押し開けた。
“やっぱり王子なんだ”
ドアは大きく重いようでゆっくりと開けられた。
ドアが完全に開くと、部屋の全体が見えた。
真ん中には大きな天蓋の付いたベッド。
その隣りには大きな椅子に先程の浅黒い肌のイケメン王子が座っている。
窓には綺麗な模様のレースカーテン、カーテンを通り抜ける月光が美しい。
見惚れていると側近の男に「行け」と小さい声で合図された。
頷きスススッとイケメン王子の前に行きひざまずいた。
「名は?」
王子は声もステキだ。
「リリーと申します」
「踊りの続きを」
「はい」
リリーはゆっくりと腕を上げ、手首から指の先まで滑らかに回転させる様な動きをした。
腕の動きに合わせて腰もゆらゆらと動き始めた。
大勢の女性たちに混じって踊っていた時よりもずっと妖艶だ。
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