お隣のお兄ちゃんとは襲われてからセフレの関係です (Page 5)
「会ってからずっと、露子のことが好きだった」
すっかり受け入れ慣れてしまったヒロ兄の剛直が、一気に奥まで押し入ってきた。
他の人のを見たことはないが、かなり立派な部類に入るのだろう。
そのまま対面座位で続きをすることになったので、ピストンされるたびに、自重もあって一番奥の奥まで何度も届いてしまう。
「いっ、て、くれれば…!」
「いってたよ、好きだって。本気にしなかったのは露子のほうでしょ」
ヒロ兄がムッとした顔になる。
それもそうだろう、高校生のお兄ちゃんに「好きだよ」といわれたところで、親愛以上にとらえるほど夢見がちな性格じゃなかった。
それは、ずっと。
八歳の年齢差をいいわけにしていたのは、私のほうだったらしい。
「出会ったときからずっと、露子のことを抱きたかった」
だから、歯止めが利かなくてごめん。
小さなヒロ兄の謝罪に、私の心がほわりとほぐれる。
きゅうっと膣が締まり、触られていない胸の尖りが無性に寂しくなった。
「俺のこと、好きっていって」
これが、俺からの一番のお願い。
まるで迷子のようなヒロ兄の懇願に、私は泣き笑いで頷く。
「す、き…」
私からも、もう一個お願いしていい?と尋ねると、警戒したヒロ兄は「…内容による」と返してきた。
でも、プロポーズくらいはきちんとしてほしいというのが、乙女心というものである。
Fin.
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